みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

うすい氷が張つてゐて

2005年07月22日 | ピアノ
鍵盤(キイ)の下にうすい氷が張つてゐてそれを割らないやうなタッチで

<エリーゼのために>冒頭(でだし)のアウフタクト足腰に知るまでの十五年

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河野美砂子「無言歌」を読んでます。河野美砂子さんはピアニストにして、歌人。きっと日本に唯一の存在。
河野さんの第一歌集、ピアノ好き&このところ短歌に興味が深まりつつある自分としては、興味津々。
短歌の形をとることで、何気ない言葉が、説得力を持って感じられるのは、不思議。
繊細なピアノの響きと、短歌って、相性が良いように思うのだけど・・・。
気になる歌は、ちょくちょく紹介してゆきます。

・うす氷の歌。弱い音を弾く時は、この歌を思い浮かべて、練習するべし。
・エリーゼの歌。ピアニストでも、冒頭のこの9つの音がわかるのに15年とは・・・。指先ではなくて足腰というのも、実感が湧きませんか?やさしい曲だからといって、傲らないこと!

コメント
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