みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

春の句をいくつか

2006年03月26日 | 俳句・短歌
よみがへる源氏絵巻や春の色
(海老名市 浜元さざ波)

東山はんなりまろし春景色
(相模原市 後藤喜久子)

鳥の羽に見初る春の光かな
(三浦樗良)

春光や紙飛行機の宙返り
(鈴鹿市 吉田博實)

*-*-*-*-*-*-*-*-*-*-*
「源氏絵巻」の句。折しも、源氏物語を読み進めていて、自分の中で源氏物語が蘇っている最中だからかな?古のゆかしい春の風情がいいなぁと思った。この回の特選句でした。
「東山」の句。「はんなり」と「まろし」がひらがなで続くのが好き。語感も好き。京都、東山の春を楽しみたくなってくる。「はんなり」は「落ち着いたはなやかさを持つさま」。杉浦アナウンサーによれば「なり」にアクセントが来るみたい。
「鳥の羽」の句。「見初る(みそむる)」がいいと思った。鳥の羽ばたききの一瞬に、まだ冷気を含んだ春の光が煌く。素敵な光景だ。
「紙飛行機」の句。これも、瞬間的にキラッと輝いたんだろうな。印象に残る一瞬。普段あまり気に留めていない素敵な一瞬が17文字に凝縮されるている。俳句は面白いなぁ。

(3月のNHK俳句で気に入った句でした。)
(写真は、近くの北野天神社(江南)で。忘れられた梅の名所か。)
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●レッスン スケルツォ2番の9回目

2006年03月25日 | ピアノレッスン


今日はレッスン。のどかで温かな春の日で、近くの梅散る神社も、よい風情。
最近、練習時間が足りてないので、進捗は捗々しくないのだけど・・・。

・ハノン 57番(オクターブによる分散アルペジオ練習)
通称「ヒゲダンス・エチュード」の曲。今日も全体の1/3まで。脱力を心掛けているのだけど、そんなに簡単に会得できませんね。力を入れないようにすると、手許が狂い、隣の鍵盤を大量にひっかけてしまうし、本当に一筋縄で行かない。「面ではなく点で弾くように意識して!」全24調を高速で弾くためには、脱力が必要で、ある意味踏絵のような怖いハノンだなぁと思う。

・チェルニー40-28(右手の分散8度の練習)
×。相性がよいのか、練習時間のわりには弾けるようになっていたけど、もう1回。
半音ずつ上がって行く所で(黒鍵が入ると)レガートにならない。速く弾こうと思うと、とても疲れてしまう。

・ショパン「スケルツォ2番」
今日は中間部の終わりまで。指摘事項は、
・右手と左手、同じフレーズがあるとき、統一感を持たせること。
・中間部、ゆっくりするところで、音量まで小さくなる癖がついてる。
などなど。
ただ、このところ練習しても、練習しても、進歩が感じられない。技術的に飽和地点に達しているような気がして、この壁をどうやって乗り越えよう?細かい表現付けも大切なのだけど、まだ、とにかく精度良く安定して弾けるようになりたい。というレベル。果たして、人前で披露できるレベルになるのだろうか?

その他。結局、発表会の2台ピアノは、メンデルスゾーンのピアノコンチェルト1番が有力。独奏パートは見るからに大変そうなので、オケパートで願いした。ギロックのシャンペン・トッカータもかな?
2週間後、地元のピアノの会で、弾く機会があるので、そっちも練習しておかないと・・・。とそんなピアノ生活を送ってます。

(写真は家に咲いた梅。今年は梅の当たり年みたい。あぁ春だなぁ・・・。)
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聖パトリック~三つ葉のクローバー~あらいぐまラスカル

2006年03月19日 | 雑記
一昨日になってしまったけれども3月17日は聖パトリックの日だった。
聖パトリックはアイルランドの守護聖人。
そして、自分のブログとも縁があるのです。
どういう縁かというと?

聖パトリックの日を祝福する人々は、緑色の服や小物を身につけるのですが、この緑色は三つ葉のクローバーの色とのこと。
そう、三つ葉のクローバーは自分のブログのデザインで気に入って使っているから。変なところに縁があるなぁと思う。

あと、聖パトリックと三つ葉のクローバーの繋がりについても、書いておかないと。キリスト教でよく出てくる「三位一体」の教義(父と子と聖霊は姿違えど一体の神である?)を、聖パトリックはこの三つ葉のクローバーを用いて説明したからなんですね。

更に、このクローバーの日本語名が「しろつめ草」。
この「しろつめ草」の由来は、19世紀、オランダからガラス製品を輸入するとき、クローバーが空白部分(しろ)をつめるクッションとして使われていたことに由来するのだそうです。現代の緩衝材、プチプチの元祖です(潰すの好き)。もう少し雅な由来かと思っていたら、意外だなぁ。

このまとまりの無い雑記を書きながら、
・「父と子と聖霊のみ名によって、アーメン」なのか「父と子と聖霊のみ名において、アーメン」なのかを迷い、
あらいぐまラスカルを懐かしみ、「しろつめぐさのはながさいたら、さぁいこうラスカル!」(←ここのプロモーションビデオで歌が聴けて、嬉しい。)
・アイルランドといえば、アイリッシュ音楽(ここの終わりのあたりとか・・・。)を聴こうかな?などと思っていました。

まぁ、いろいろ繋がるのは楽しいなぁ。30年の時を隔てて、ラスカルと自分のブログが繋がった。神様ありがとう!繋がらせてくれて。
(ほとんどが3/17日経新聞夕刊「モードの方程式」からの内容でした。)
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2分の光

2006年03月15日 | 
1年に2回、2分の光の記事が目に止まる。
奇跡的な自然現象、不思議な自然現象に興味があるのだ。

真昼に見える星にも興味あり。オーロラも一度は見てみたいと思う。
こういうものが自分の眼前で展開された時、いったい自分は何を感じるのだろうか?




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鎌倉Part1~報国寺の竹林~

2006年03月13日 | 
梅の香に誘われて、昨日は鎌倉へ。
北鎌倉から鎌倉街道(東)方面のお寺と神社をそぞろ歩き。(と言いつつ、実は前夜楽しんだ遊佐未森さんの住まいが鎌倉なので、聖地巡礼の意味合いの方が強い。梅の香云々と言えるほど自分は風流ではない。)円覚寺、建長寺、鶴ヶ丘八幡宮、報国寺、瑞泉寺を巡った。少しバスに乗ったが、ほとんど歩いてゆける距離で行けてしまう。

午前中の早い時間だったからだろうか?円覚寺、建長寺は訪れる人も疎ら。静かな境内と掃き清められた参道は、気持が落ち着く。前日の渋谷の街の雑踏を思うと、別天地。やっぱり静けさがいい。

今回、訪ねたお寺で、特に印象深かったのは報国寺。竹林のお寺です。見事でした。今まで自分が体験した中で一番見事な竹林でした。頭上の竹をただ見上げるもよし、風にさざめく竹林の音に耳を澄ませるもよし、茶屋から静かに竹を愛でるもよし。竹林の心地よさは、強い線のリズムがあるのだろうか?などと考えずに、無心に竹の良さを感じた方がいいですね。

日本にもまだまだいい場所はあるんだなぁ。


竹に囲まれる


竹林には抹茶のみどりがよく似合う。
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遊佐未森さん桃の節句茶会へ

2006年03月12日 | 音楽
昨日は、遊佐未森さんのコンサート、Cafe Mimo(桃節句茶会)Vol.6へ。
穏やかで、静かで、優しい気持で満たされた一時だった。とても良かった。
いつもながらの、ゆるゆるとやさしい遊佐さんの歌声。パーカションの楠さんとの息の合ったトーク。今回のゲスト、山口とも氏のパーカッションの独自の音の世界に、目も耳も釘付け。そして豊かなチェロの音色。色彩鮮やかな舞台照明・・・。大満足。

今年も例年と同様、静かなピアノ弾き語りのスタイル。バックはチェロとパーカションだけのシンプルな構成。今回は、特に、バックにチェロが入ったことで、より落ち着きが増したように感じられた。チェロの深く艶のある豊かな音色が、遊佐さんの楽曲を見事に引き立てている。チェロは奏法によって、ベースのようにもなり、旋律も歌えるし、ジャズっぽくアダルトな雰囲気を醸し出したり、チェロの多彩さに感心していた。チェロは本当に表情豊かな楽器だなぁ。

今回、歌われた曲は、10年ほど前の懐かしい曲も多く取り上げれていて、古くからのファンとしては、感無量。古い曲の歌詞も、なかなかいいではないか・・・。CDのにぎやかなアレンジよりも、ピアノとチェロとパーカッションのシンプルな響きの方が、自分は好き。

特に印象的だった曲
・「空」・・・この曲は、もともと美メロなのだが、味わい深いチェロの奏でる旋律が、たまらなく良かった。暗い舞台に、遊佐さんとチェロだけが灯火を受けて浮かび上がる。昨年見たラ・トゥールの絵のように。

・「時の駅」・・・山口とも氏の壮大なパーカッションの「宇宙」で、手に汗握り聴いていました。廃材?パーカッションの玄妙、近未来的響きの世界、面白い。

・「クロ」・・・この曲は個人的に泣ける曲なんです。心通う猫との出会いと別れの曲。昔、とてもよくなついてくれたワンチャンの思い出と重なってしまって・・・。

・「音楽に寄す」 (シューベルト)・・・「音楽に寄す」は大好きな曲。まさか遊佐さんのシューベルトが聴けるとは! しかもチェロとの掛け合い付きで。一生ものだなぁ。

・「アラビアの唄」・・・ちんどんや的パーカッションが面白く、曲の最後、山口とも氏のパフォーマンスに感服。山口とも氏は、表現は悪いのだけど気持悪い系の方。でも、その気持悪いが堂に入っていて、憎めなくて魅力的で、好きになってしまいました。

セットリストはこのあたりのブログの出ていました。

in 東京青山 草月ホール遊佐未森(Vo,Pf), 楠均(perc),橋本歩(Cello),スペシャルゲスト: 山口とも(Perc)


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のど飴~組み合わせの妙

2006年03月09日 | 食べる
B級グルメにも届かない、C級グルメの話しですが・・・。のどあめ。
暖かくなったり、寒さがぶり返したり、冬から春に移ってゆく今の時期は、個人的に、一年で一番風邪をひきやすい時期なのです。それで、風邪対策の頼もしい味方が、喉あめ。

最近のお気に入りはこの「キシリクリスタル」という喉あめ。コンビニの目につく棚に並べられていて、ご存知の方も多いでしょうか?まろやかなミルクと、爽やかななミント?の組み合わせが意外とマッチしていて、これが、いけるんです。お気に入りです。
昨年までは、いかにも効果がありそうな薬のような南天喉あめでしたが、最近は、この喉あめばかりになってしまいました。

俳句では、よく組み合わせの妙、ということが言われるのだけど、組み合わせの妙は、何も俳句に限ったことではないと思う。
2つの異なるものが組み合わされて、別の新しい世界?が生まれるのは面白さは、俳句も味覚も音楽も、はたまた人の世界もでしょうか。
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携帯プレーヤーを新調する

2006年03月07日 | もの
携帯プレーヤーを新調した。

音楽は、自分にとっては薬なんだなぁ。
仕事に向う道では、元気、勇気系の曲を聞いて、不安をかき消し、その気にさせる。休日の午後は、のんびり遊佐さんの曲でリラックスする。
ちなみに今まで使っていたのは3~4年前の松下製のもの。当時としては、画期的に軽く、バッテリーの持ちも抜きん出ていた。(充電池込みで38g、連続再生時間18時間)このスペックは、最近の百花繚乱の携帯プレーヤーの中でも、全然、見劣りしない。さすがは松下!だった。メモリーのSDカードも1ギガに交換済みで容量的な不満もなかったのだけど・・・。

でも、でも、
唯一、致命的に使いにくい点があって、愛想が尽きた。携帯プレーヤーに音楽ファイルを転送するソフト(SD-Jukebox)が、とても使いにくいのだ。CDをまるごと入れる用途では、大丈夫なのに、手元の音源ファイルを1曲ずつ入れようと思うと、途端に不便で、身動きがとれないかんじ。もどかしい。柔軟性がない。

ん~、ちょっとやってられん・・・。

それで、韓国製(アイリバー製T201GB)を購入。
   
今迄の不満が解消。海のものとも山のものとも分からない韓国のアイリバー社だったけど、マニュアルもしっかりしている。音質も自分の耳には十分満足できる水準。1ヶ月ほど使って、とくに問題もない。

購入前にいろいろ調べたのだけど、日本製の携帯プレーヤーは、どれも著作権の問題で、専用の転送ソフトを介さないと音源ファイルを送り込めないようだ。使い勝手の悪さが松下製と50歩100歩なのは想像に難くない。(中には、良いのもあるんだろうけど、種類がたくさんありすぎて、調べる気になれず・・・。USBストレージクラスと言われるキーワードがあればOKなのですが・・・)
PCのファイル管理の感覚で、音楽ファイルを扱うことを考えると、韓国製に分がありますね。人気のアップル社i-Podも候補にはあったけど、独自のファイル形式が怖くて、見送り。

人間も道具もピアノもシステムも、大切なのは柔軟なこと。だと思ってしまう。日本の大手家電メーカー殿も、そういう設計思想というか哲学?を、もって下さい!(仕事柄、ソフトウェア開発者としては、改めて、柔軟でしなやかなことの大切さを思い知ったのでした。)

音楽療法ほど大げさではなくても、元気になるテーマソングを入れた携帯プレーヤーをポケットに忍ばせて、ピンチの時に音楽の力を借りるのも悪くない。音楽を薬代わりに使える良い時代になったなぁと思う。
(もちろんピアノ的には、模範演奏を入れておいて、ピアニストと合わせて弾く練習が簡単にできるのは言うまでもないですね。)
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●レッスン スケルツォ2番の8回目

2006年03月04日 | ピアノレッスン
今日はレッスンでした。一応、ノルマの報告。
自分の「そらみみ」に縁のある「耳(33)」の日も過ぎて、なんだか春めいた気持の良い1日だったなぁ。髪を切って、さっぱりしたおかげか、練習時間の割には調子は良かった。

・ハノン 57番(オクターブによる分散アルペジオ練習)
通称「ヒゲダンス・エチュード」の曲。今日は♭系の前半だけ。脱力奏法が出来ていないこともあり、24調を通しては弾けない。
疲れないようにオクターブを弾くためには、
・腕の力を抜く &
・指先は固める
の状態で、腕が自然に落下する勢いで打鍵するようにと、脱力奏法の要旨をレクチャーして頂くが、なかなか難しい。
指先に力を入れると、腕にも力が入る。 腕の力を抜くと指先もダランとしてしまう。部分的に力を入れるというのが極めて難しく感じる。でも、なんとか脱力の技は身につけたいなぁ・・・。

・チェルニー40-27(中声部のトリル練習)
○。シューベルトの大好きな3番の即興曲を思わせる雰囲気のいい曲だった。中声部のトリル練習というよりも、1番2番の指で中声部を弾きつつ、4番5番の指で奏でる旋律がきれいに切れずに弾く練習だろうか。正直、最近あまり練習時間はとれていないのだけど、好きだなぁと思える曲は、自然と早く弾けるようになるんだなぁ。

・ショパン「スケルツォ2番」
最初から最後まで、途中、止まりながらも、なんとか弾き通せた。この曲は、繰り返しが多い曲なので、曲の全体構成を考えた上で、それぞれ弾き分けるように、などなど、アドバイスを受ける。
少しずつ、弾ける部分は増えていても、逆に、記憶が不鮮明になって、雑になってる部分も増えてそう。これからは、部分、部分を、丁寧にゆっくりさらって、細かい肉付けをするとともに、確実性を少しでも高くしたい。
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