みちしるべの伝説

音楽と希望は刑務所でも奪えない。

きことわ

2013年04月19日 | 
古色ゆかしい味わいだった。
要所に配された古びた言葉たちが、なんとも言えぬ風情を醸し出してる。
夢、遠い記憶、果てはやや怪奇な事件など、現実から離れた世界が交じり合う。
古びた言い回しや言葉が、居心地よく響くのも頷ける。

決して、面白いストーリーが展開されるわけではなく、読者に媚びるようなこともない。
辞書を引かないと分からない言葉も現れるし、正直、とっつきにくい。

何と言っても、「貴子(きこ)」「永久子(とわこ)」という2人の登場人物の名前が、なんだかとてもしっくり嵌ってる感じ。
音楽に例えるなら、「き・こ・と・わ」の音の響き、主題が静かに展開される変奏曲ですね。

日本語を母国語にしている者にしか、良さは分からないんだろうな・・・。
女性の名前に「子」が用いられた時代も遠くなってきたのかな?

きことわ
クリエーター情報なし
新潮社
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ウェルカム・カノン

2013年04月18日 | ヴァイオリン
ぞくぞくした。
先日のバイオリンレッスンで先生と合奏したパッフェルベルのカノン。
改めて言うまでもない有名すぎるカノンだけれど、実際合わせてみると、ほんとうに素晴らしいなあ!と思う。
弦と弦の音がハモリあって、絡み合うのは、得も言われず心地よい。

2小節ずつズレる3つのパートが、同じ譜面を弾いて、綺麗に響き合うことの不思議さ。
手品と言うか、魔法にかけられてるみたい。

それに、旋律、副旋律の主従の関係でなく、3パートともが主役と言うのが、平等の精神にあふれていていいではないか!
(とは言え、他のパートがどこを弾いてるかを考えて、出るべきは出て、押さえるべきは押さえて、弾くように!する必要はあるのだけど)

この曲に敬意を表して、少し調べてみる。
原曲は
「3つのヴァイオリンと通奏低音のためのカノンとジーグ ニ長調」で
ヴァイオリン向けだったんですね!(賢くなった!)

今回の楽譜は、アレンジものではなくて、原曲であったか・・・。
それもまた感無量なのでした。
来月の発表会で、この曲を合奏するのが、とても楽しみだなあ。

あと、バイオリン仲間が欲しいなあ。
気ままに、合奏できるバイオリン仲間が!
もっといろいろ弦楽合奏できるように、上達したいと欲も出てきてしまうし・・・。
パッフェルベルのカノンに匹敵するようなカノンがあれば、どんどん弾いてみたいぞ。

楽譜
http://javanese.imslp.info/files/imglnks/usimg/0/0e/IMSLP01502-Pachelbel_-_Canon_in_D.pdf

弦楽三重奏「カノン」レジナプラハカルテット

これはバイオリンは2重奏ですが・・・。

【バイオリンで】パッヘルベルのカノン【弾いてみた】 Ver,0.5

こういう試みをしたくなる気持ちはよく分かります・・・。

素朴な疑問としては
4パート目が入った時に、このカノンは成立するのだろうか?

カノンの定理
3パートで成立するカノンは、∞パートで成立する。
(多分、とっくの昔に証明されてるんだろうな・・・。)

音楽史上、最初のカノンは誰が発明したんだろうか???

あと、しりとりのように、逆から弾いて合奏になる曲が、あったと思うけれど、
あれはモーツァルトだったかな???

いろいろ疑問が湧いてきますね。

コメント (2)
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カフェミモ13th

2013年04月14日 | ライブ&コンサート
夢を見ているような楽しさだった。
遊佐未森さんのカフェミモ。

ゆらり、たゆたい、しなやかな歌たち。
そればかりでなくて、ポップに弾けたり、ノリノリに盛り上がったり。
とにかく、とってもお茶目で、多彩。
柔らかくて、豊かだなあと思う。

カフェミモ不動のサポートメンバーも、なんて楽しい!
ギターの切ない音色、さりげない口笛のさえずり、親密なパーカッション。

今年で、デビュー25周年とのことで、自分のファン歴も25年近くになるのか・・・。
素直にずっと応援し続けて、好きを育て続けて、よかった!

特に印象に残った曲は、欅、花は咲く、だろうか。
「花は咲く」は琴線に触れる。
バイオリンで弾きたいかも・・・。

知らず知らずのうちに忘れていた大切なことを思い出させてくれた、素晴らしいライブで、
遊佐さんの大切にしている世界は信じるに足る世界。
(ショートカットで白のシンプルないでたちは、「遊佐坊」がしっくりくる感じ。)

活動を続けてもらえていること、ほんとうにありがたいと思う。感謝!
また行きたい!

ギター:西海孝(にしうみたかし)
パーカッション:楠均(くすのきひとし)
ゲスト:ビューティフルハミングバード小池光子(ハモリが素晴らしい!)

@名古屋千種文化小劇場

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フルコース

2013年04月13日 | 近況
朝6時に起きて、家事(掃除、洗濯、アイロン)をやっつけて、
午前、ピアノレッスン
午後、バイオリンレッスン
夕方、山歩き
夜、バイオリンとピアノの練習。
その後、ブログもつけて・・・。

あ~あ、よく活動した。
フルコースな休日だったなあ。
おやすみなさい。
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普通のありがたいこと

2013年04月12日 | 近況
この1ヶ月、仕事のプロジェクトがすったもんだの事態となってしまい、4時間残業の日々でした。
鬼軍曹?の先輩にしごかれ、悶々、鬱々を通り越して、ほとんど無我の境地で働いていたけれども、
急な顧客の心変わりで、「やっぱりそのシステム、いらんよ。」となり
一転、残業禁止の指令が出ることに。

ん~、嬉しくも虚しい結末。

それにしても、23時帰宅、速攻で食べて0時前に就寝の
食べて寝るだけの毎日を送っていると、
普通の生活がとても、ありがたいことに気付かされる。
帰ってほっと一息つくとか、炊きたての御飯を食べるとか、湯船に浸かるとかの、日常の生活が。
(病気して健康のありがたみに気付かされるのと同じか・・・。)
お金も、嫁さんもいらないから、時間が欲しい。
普通に人間らしい生活が送りたい。
正直なところ、仕事、変えたいなあと思ってしまう。

あと、いつなんどき、災厄に巻き込まれるかもしれないことを思うと、時間を大切にせねばと、つくづく思う。
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3月記<音楽編>

2013年04月03日 | ピアノレッスン
2013 3月記<音楽編>
○3/1,8バイオイリンレッスン
 ドボルザークのロマンス進行中。変ロ長調の音階と分散和音(重音)を交えて。

○3/2ピアノレッスン
 バッハの無伴奏チェロ組曲1番プレリュード、そして羊を。
 ペダルの踏み過ぎによる音濁り、抑揚、テンポなど。弾き続けている羊だけど、更に進化!

○3/30ピアノ会

月後半のレッスンは、業務多忙で都合つかず、キャンセル続き・・・。
ん~。
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3月記<山編>

2013年04月02日 | 
2013 3月記<山編>
○3/3 八木山~愛宕山@各務原
八木山は初めて。親父殿の案内で。
初めての山は駐車場や登山口を探すのが大変なので、道案内はとても助かる。

○3/10 尾張富士山@犬山
近くに名水の湧く場所(牛若の水)があり、水汲みしてみる。

○3/16 権現山@各務原

○3/24 伊木山@各務原
ブヨが大発生してて、鬱陶しいなあ・・・。春はもちろん虫たちにも。
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3月記<本編>

2013年04月01日 | 
3月は月途中から、業務がめっきり忙しくなり、
時間も無く、読む気力も・・・。

○川上弘美/天頂より少し下って
相変わらず、とらえどころがない感じ。
ズレてる感もあり。
恋愛の話は、入っていけないし・・・。
でも、この方の文章はやっぱり好きだ。
好きな理由をうまく表現できないのがもどかしいのだけど・・。

川上さんの「東京日記」を発見!
http://webheibon.jp/blog/tokyo/

========
NHKの土曜朝のラジオ文芸館がいい。
字で読むよりも、音で聴く小説の方が、とても印象に残る。
時間をかけて、丁寧に味わうのは贅沢だなあと思う。

◎浅田次郎/夕映え天使
自殺者へ投げかけられる刑事の言葉がとても泣ける。

◎川上弘美/花野
ほんわりしてて、そして最後が上手すぎる!

◎中島京子/妻が椎茸だったころ

夕映え天使 (新潮文庫)
クリエーター情報なし
新潮社
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