きことわ
2013年04月19日 | 本
古色ゆかしい味わいだった。
要所に配された古びた言葉たちが、なんとも言えぬ風情を醸し出してる。
夢、遠い記憶、果てはやや怪奇な事件など、現実から離れた世界が交じり合う。
古びた言い回しや言葉が、居心地よく響くのも頷ける。
決して、面白いストーリーが展開されるわけではなく、読者に媚びるようなこともない。
辞書を引かないと分からない言葉も現れるし、正直、とっつきにくい。
何と言っても、「貴子(きこ)」「永久子(とわこ)」という2人の登場人物の名前が、なんだかとてもしっくり嵌ってる感じ。
音楽に例えるなら、「き・こ・と・わ」の音の響き、主題が静かに展開される変奏曲ですね。
日本語を母国語にしている者にしか、良さは分からないんだろうな・・・。
女性の名前に「子」が用いられた時代も遠くなってきたのかな?
要所に配された古びた言葉たちが、なんとも言えぬ風情を醸し出してる。
夢、遠い記憶、果てはやや怪奇な事件など、現実から離れた世界が交じり合う。
古びた言い回しや言葉が、居心地よく響くのも頷ける。
決して、面白いストーリーが展開されるわけではなく、読者に媚びるようなこともない。
辞書を引かないと分からない言葉も現れるし、正直、とっつきにくい。
何と言っても、「貴子(きこ)」「永久子(とわこ)」という2人の登場人物の名前が、なんだかとてもしっくり嵌ってる感じ。
音楽に例えるなら、「き・こ・と・わ」の音の響き、主題が静かに展開される変奏曲ですね。
日本語を母国語にしている者にしか、良さは分からないんだろうな・・・。
女性の名前に「子」が用いられた時代も遠くなってきたのかな?
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