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ステージおきたま

無農薬百姓33年
舞台作り続けて22年
がむしゃら走り6年
コントとランとご飯パンにうつつを抜かす老いの輝き

小作人さん、一足お先に波板張り!

2025-05-20 09:50:06 | 米つくり
田植えは1週間先だから、代掻きとかまだ早いんだけど、
勤めあるからねぇ、小作人さんたち。
日曜でないとできない、そりゃそうだ。
だったら、ご都合に合わせようじゃないの。

幸い、道路挟んで右側2枚が彼らの手作り田んぼ、まずそちら側だけ水入れて代掻きしておこう、って昨日夕方、雨の合い間を盗んでちゃちゃっと終わらせた。

さて、翌日曜、仙台から1人、米沢から2人、朝からご苦労さん。

前日メールで作業段取りは連絡しておいたが、やっぱり実地にやって見せないとな。
道具一式、草刈り機1、スコップ2、トンボ1、畔波シート8本、それと秘密兵器、波板差し器?を軽トラに積み込んで、田んぼにいざ!

Nさんは草刈り担当、なんかとても気に入ってんだよな、腰が痛いってこともあるようだけど、お任せして、我が家の担当分以外もきれいに刈り払ってもらった。夢中になって、隣の田んぼの持ち主の耕作放棄地まで草刈りして、大いに感謝されたりして。



米沢からのお二人は、まず、スコップで四隅の堀上げ、トラクターの刃が入らない部分もしっかり田んぼにしてもらおう。



その前に、新兵器の試行!波板1メートル分を一気に差し込む優れものか?アイディア倒れの半端もんか?

うーん、微妙。畔波シート差しに慣れない人には、便利な道具だろうけど、この作業数十年のベテランからすると、手作業の方が速いかな?
今年はトラクターで畔ぎりぎりまで耕耘しておいたから、膝まづいての作業が嫌でなければ、古風な手差しがいいんだけどなぁ。まっ、お任せだな。
工夫しながら、最適解を見付けてもらおう。

一通り、実地での説明を終えて、こっちは自分の田んぼの畔草刈りに。

そろそろ終わった頃だろな、って、戻って見たら、あらら、まだ大きめの田1枚の途中?
見るに、新兵器にとらわれ過ぎてるみたいだ。シートを広げるのにも苦労してる。なんだ、一巻だぁーと広げてしまってやればいいのに!

そうかそうか、手慣れた者には当然の段取りでも、慣れない人たちにゃ、躓きどころなんだ。
田んぼもずぼずぼ歩き過ぎで、それじゃせっかく均した田面に足跡の穴ぼこがたくさんできちまう。これも、経験してみてわかることだよな。

残った小さい田の畔半分手伝って、俺流を見知ってもらった。
ま、膝つきつきつついざるように作業することをよしとするかどうか、そこはそれぞれの判断だ。

午後も続けて、さらに芥すくいとか、草刈りもさらに徹底してやって行くてっことだから、お任せしよう。

3時過ぎに終了の報告が来た。フェースブックに上がった写真の美しいこと!



やるべき仕事し終えて、達成感に溢れるコメントにゃ、今年はいいコメが取れそうだっ!って、おいおい、さすがにまだ早いだろ、その楽観は!

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ストレス大きいわ!米作り

2025-05-18 09:51:31 | 米つくり
発芽悪っ!
今年こそ、って意気込んで、塩水選も厳しく行い、温湯殺菌も時間を厳守、芽出しも2日かけてじっくり、これでもか!?

ダメだ、発芽が揃わない。なんでだよ?どこが悪いんだ?



もしかして、種が死んでた?去年の収穫時期の高温、実りを通り越して生命力も奪っちまったか?暑かったからなぁ、って異常気象は手に負えないしなぁ。
辛うじて発芽したイネたちを大切に育てて田植えを乗り越えようぜ。

まずまず、育ってきたぜ、よしよし、この調子、って安堵も一時、うわっちゃ!
ネズミが食い散らかしてるぞ。



最初はTさんの箱苗がやられ、次にモチにも被害が広がり、ついにコシヒカリにも出撃して来やがった!
ポットから引っこ抜いて米粒食うか!なんて賢い奴なんだよ。

対策としちゃ、木酢液を撒くくらいしかないなぁ。
プール育苗の水深を深くして苗箱を表面を水で覆いたいんだが、ビニールが漏水してるらしくて溜まらない。

もう参ったなぁ、こんなの初めてだぜ。頼む、ここらで妥協してくれ、ネズミ、もう十分食っただろう、これ以上飽食すると肥満ネズミになるぞ。
ネズミの気まぐれに期待をかけるしかない、あぁ、もう苛立ちストレス目一杯!

これで終わらないストレス事案!

代掻き用のローターに付け替え、今年も悪戦苦闘だぜ。
年に一度しかやらない交換作業だからなぁ、慣れないってえか、覚えられない。
こっちが先か?いかん、アームを繋ぐのが先だ?あっ、傾いた、うわっ直せんぞ。ジジイの非力で持ちあがるような代物じゃない。
それでも必死で取っ組んで、ダメだ!まず傾いたローターを水平にしよう、ってどうやって?

ついにタイヤ交換用のジャッキも登場!マジか?
厚板を敷きその上にジャッキ置いて、ジャッキアップ。うわっ、重さで壊れそう。いや、そんなこたぁない、車だって持ち上がるんだから。

なんとか水平にして、何度もトラクターを微調整し、結合させようと、努力、努力、無駄努力。

結局、もう一度、初めの状態に戻して落ち着いてやり直そうって諦めがついたのは、薄暗くなった夕方6時。明日だ、明日だ!

疲れ果て、心もボロボロ!完全に打ちのめされた。ええいっ、こういう時は、とっておきの良いウィスキー、ったって12年ものだけどな。


翌日、なんとか付け替えできた代掻きローター、もう、苛立ちで心折れそう!
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わっ!トラクター嵌まるぅ!!

2025-05-11 10:00:40 | 米つくり
雨、多いよねえ、一日おきで降ってる。
しかも、晴れ間が少なく、気温も低い、と、どうなるか?田んぼが乾かない。
で、作業遅れてんだ、って近所のカッチャンが言ってた。

ええー、そんなにぃ?って、ちょい眉に唾して聞いてたんだが、

うわっ、トラクター進まねぇ!回転できねえぞ!
田んぼの粗起こしでこんなん、初めてだぜ。

昨日は午前中雨降りで、午後には上がったから、耕耘入るか!?って逸る気持ちを押さえての今日の作業。
朝から晴天、日差しも強く、暑いくらい。よしよし、トラクタ日和、せっかく肥料も堆肥も播き終えたんだ、さっさと耕しちまおうぜ。
キャベツやレタスの植え付け控えてるしな。

春先充電してもらったバッテリー、今年はえらく調子いい、一発始動の連続で、こりゃやる気出るなぁ、で我が家前の田んぼに直行。

いざ、耕耘、ずんずん動き始めた、と思ったら、うわっ、重い。ロータリーが深くはまり込んで、もがいてる。

こ、これは、ロータリーを少し持ち上げて浅めに耕耘するしかない。が、我が家の年寄り全農、ロータリーを望みの位置で止まってくれんのよ。
左手でハンドル握、右手はロータリーのギアを握って微妙に調節しながら走るしかない。

ちょっと油断すれば、回転刃が深堀りしてはまり込み、エンジンは苦しがって悲鳴を上げる。

それでも直進はまだしもなんだ。
片側動輪を止めて回転させるんだが、おっと、止まったタイヤが土を深くえぐる。ここにはまり込むと、ハンドル切っても曲がらない!

止せ、助けてくれ、カーブ切りたいんだってば。まっすぐ行った畦に乗り上げるぅ!ええいっ、バックだ、後ろに下げても一度前進、回転!何度も切り返しして、やっとこ進路を望む方向に向けられた。



勝手に動く、言うこと聞かないトラクターに弄ばれながら、



なんとか、田んぼ1枚耕耘終わったぜ、ふぇぇ、やれやれ、いつもの倍も手間取った。

途中、深かったり、浅かったりしてるから、こりゃ代掻きが苦労するぞ。
いやいや、田植え機だって、悲鳴上げるぜ。

まったくなぁ、異常気象ってのは、暑いばかりじゃない、もう、例年通り!ってのが通用しないってことなんだぜ。


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種蒔き終われた!

2025-04-29 14:27:31 | 米つくり
かなりのプレッシャー!
出来るか?種蒔き。
間違いないか?事前の段取り。

老化の一途だからねぇ、不安なのよ。体力も知力も。
床土用には、畑土、ぼかし、燻炭は計って袋詰めしたし、種蒔き機は機械屋さんに借用の予約入れたし、種は芽出し済ませて乾かしてあるし、ポット育苗箱も取り出して配置したし、ハウスの育苗プールも、あっ、いかん、紗幕敷いてなかった!が、まぁ、これは箱を並べる直前にできるな。
よしっ、準備できてる、間違いない、多分。

問題は体力だよな。
とてもじゃないが、後期高齢者夫婦だけでやれる仕事じゃない。一緒に田んぼ作ってる二人も、どっちかって言うと、いや、まさしく高齢者。4人で頑張ればなんとか・・・



でも、バリバリの若手が欲しい。一昨年からの新規小作人の3人が頼みの綱だが、一人は勤務抜けられず手伝えないって連絡が入った。残る二人はどうよ?

良かったぁ!一人は米沢、もう一人は、なんと仙台から駆けつけてくれた。
これで一気に見通しが開けだぜ。

みんな作業内容、しっかり掴めてるからね、同時進行で複数の仕事が進められる。これが大きい。
土作りを任せきりにして、機械を取りに行ったり、種蒔き作業に何人か専念してもらいつつ、こっちは、種蒔き終わった箱をハウスに運んだり、これまでにない効率の良さだ。

機械も順調に動いてくれて、さっさと種蒔き完了!
ならば、苗箱を並べる腰曲げ作業も若手にお願いして、こっちは足りないプールを増設した。コシヒカリ190枚、満月モチ20枚、以上がポット苗箱、それに普通の苗箱にコシヒカリ12枚、これは別の田植え機で植えるTさん用、それに黒米8枚。

なんと、昼前、って言っても1時までかかったが、機械の返却、後片付け、すべて終了。いやぁ、助かったぁぁぁ!



たかが半日強の仕事でも、この疲れ具合!もはや介添えなしに続けられなくなりつつあるってことだ。
あと数年、せっかく無農薬で堆肥もたっぷり入れ続け、土もようやく出来て来た田んぼだ、後を引き継いでくれる人を探さなくっちゃなぁ。
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米作り、俺の時給いくら?

2025-02-21 11:25:51 | 米つくり
計ってみっか、計算してみっか、米作りの時給、って思いがムラムラと湧き上がって来るんだだ春先にゃ。

でも、作業に入った途端に、諦める。絶対ムリ、無謀だぜ、そんなことって。
この先半年間の労働の多種多様を思い浮かべただけで、すぐに気が付くのさ。

しかしなぁ、普通に米作ってる農家の時給が10円だって聞いて、そりゃたまらんな、とても作る気にならんぞ、って呆れると同時に、無農薬有機栽培の俺ん家だとどうだろって、ちょっと気になってきて、ざっと計算してみることにした。ざっとだが、10a単位に換算してな。

まず、1)野毛取り、種もみの塩水選   4時間(以下時間省略)



   2)温湯消毒          3
           3) 芽出し管理         0.5×20  10
   4) ハウスビニール張り     3×2(人)  6




   5)育苗床作り          4
   6)種蒔き・育苗土作り含め   3
   7)育苗管理          1×25    25



   8)本田準備
    ➀堆肥散布         5



    ②有機肥料・微量要素散布  1
    ③耕耘           3
    ④畔波シート張り      4
    ⑤代掻き          3
   9)田植え4条機械植え     3 
   10)補植ポット苗で欠株多   10
   11)水管理(毎日朝夕)     0.5×120(5月末から9月初め) 60
   12)除草
    ➀除草機押し        6×4 24



    ②Qホー除草(株間の草を刈る)  5×10 50



    ③畔草刈り         2×5    10
   13)稲刈り
    ➀畔波シート外し      5
    ②稲刈り2条借りバインダー 4
    ③杭掛け          4  



   14)架け替え         3×3 9
   15)
    ➀脱穀ハーベスター     5
    ②稲わら片付け(畜産農家へ) 2
   16)籾摺り           8(6俵分) 
   17)精米家庭用精米機      18(6俵分)
ということで、ざっと見積もって
   計              261時間
ずいぶん働いてるわけさ。しかもかなりの重労働だ、特に除草、ってことも考えて欲しいね。

いくら無農薬無化学肥料だからって、経費はかかるさ。
機械はすべて中古だから、機械の購入・原価償却は小さいし、ハウスのビニールなんかはケチって3年使うから1年に均すと安いけど。そうそう草刈り機の刃なんかもその都度買い替えると結構な額なんだが、これも研磨機で研いで3~5回は使って、節約、節約!
それでも、経費は
   1)機械整備・原価償却・種蒔き機借用   2万円
   2)肥料購入有機ボカシ肥料、微量要素他  1万円
   3)井戸揚水用電気代           2万円
   4)燃料費                1万円
   5)資材費ビニール他           1万円 
   6)出荷用袋代              5千円 
これは機械の故障とかなく順調に行った場合。多分まだ掛かってる分あると思うが、取りあえず  
   計                   7万5千円

で収量は、無理せず少ない終了で我慢、それが無農薬栽培なので、玄米だと、360キロ~400キロ。

ってことで時給を計算してみると、中間マージンなしの小売価格、値上がり前の10キロ4000円だと。
    400キロ×400円  16万円
    経費を差し引くと 16万円ー7万5千円 8万5千円
これを261時間で割れば時給が出て、
             8万5千円÷261時間  325円
俺ん家米作り、時給325円!おっと。

機械と農薬、化学肥料にかかる分が節約できてこの時給額だ。
真夏の暑さの中で除草機押したり、草刈りしたり、とことん肉体を酷使してこの金額だ。
時給10円じゃなかったが、やっぱり米の値段は安すぎだ。

仮に2倍に値上がりしている現在の市販価格だと、経費、労働時間は変わらず、収入が16万円増えるわけだから、
             32万円-7万5千円  24万5千円
             24万5千円÷261時間  938円
やれやれ、これでようやく学生アルバイト並みの時給になったぜ。
ただし、流通の経費、ここからとられるわけだ、出荷するとなると。

なっ、こういうことさ。
農家からしたら、こめの値段は、今の値上がりしているものでも、まだ安すぎってことだ。
が、買って食う側からしたらとても高くってやっちゃいられんってこと、だとすりゃ、国がガッツリ政策介入して、米価の保証をしていくしかないってことだぜ。

消費者の皆さん、くれぐれも、農家叩きに入り込まないでくれよな。米作る農家いなくなるからさ。





                                   
                                

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