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Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

孤独と孤立

2022年12月21日 | 読んでいろいろ思うところが
東畑開人
「聞く技術 聞いてもらう技術」(ちくま新書)を読む。
コミュニケーションの基本である
「聞く」「聞いてもらう」の技術を教示した本。
やさしさとやわらかさ、
そしていい加減さにあふれている指南書というか。

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視野狭窄と50円

2022年12月19日 | やさぐれ男のつぶやき
年末進行たけなわですな。
膨大な事務仕事と、ほんの少しだけ
クリエイティブな脳味噌を使う仕事。
あとは、ああだこうだと
悩んだり、決断したり、問題を先送りしたりして
入稿と校正と原稿書きと本の構成づくり。
あとマンガのネームを切る。
って、なぜマンガまでやってるんだろう、自分。
なんとか乗り越えられるかな。どうなのだろう。

しんどいときは、
視野が狭くなると言うけれど、
いまファミマのペットボトルコーヒーを
買うごとに「50円引き」のレシートがつくので、
毎日買ってはそのレシートをもらう無間地獄。
そういえば中古レコ屋の「50円引き」のレシートが
あったよな、いつ使おうかな。うひょひょ。げしし。
と思って見たら、例によって期限切れ。勘弁して頂戴。


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恐怖のまわり道

2022年12月18日 | やさぐれ男のつぶやき
いつものレコ屋に寄ったら、
クリスマスに関するレコやCDが。


そういえばノラ姐さんのクリスマスアルバムって
聞いてないなあ。プスンブーツのやつも。

じゃがのお。
どうせ人生の修羅場を知らせるジングルが鳴るのは
わかっとるんじゃ、いつでも来んかい、あん?
と強がるも、ついついノラ姐さんにすがろうとする小市民。


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小市民のススメ

2022年12月17日 | 日々、徒然に
午後から原稿書き。とある小説本の紹介記事を書く。
ひととおり読み、多少のメモを頼りに
一気に書くが、今ひとつガサツな感じなので、
最初から読み直しつつ、原稿に手を入れていたら、
結局かなりの書き直しになったという。
ふつうにじっくり読みながら書けば良かった、
と思ってもあとの祭り。やはり地道に
小さなことからコツコツと、でしょうかね。きよし師匠。
大きな野望を持たず、ほんの少しの先を見つめて。
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窓の外は今日もやさぐれ

2022年12月15日 | 映画など
城定秀夫監督「夜、鳥たちが啼く」
佐藤泰志原作の映画はこれまで秀作ばかりで、
それはきっと映画の神様が降りているんだろうと。
もちろん本作も例外ではない。まぎれもない傑作。


若くして小説家としてデビューするが、
その後泣かず飛ばずで、
それはそれはやさぐれまくりの慎一。
同棲していた恋人との関係もこじれ、最悪な別れ方をする。
あるとき、かつての友人でシングルマザーの裕子に、
自分が住んでいた一軒家を借り渡し、
自分は離れのプレハブで寝起きすることになる。

プレハブの窓から一軒家を見る慎一。
家の窓のカーテンを裕子が閉めた瞬間、
かつての恋人の姿がフラッシュバックされる場面に唸る。
自分が過去、おこなってきた過ちが現れたり消えたりする
演出とカット割りのキレの良さといったら、ない。
城定監督はまるでニコラス・ローグのようだ、
とシネフィルは喜んでおります。

慎一と裕子が惹かれ合う場面の濃厚さにも息を呑む。
さすがの城定演出というか。脚本の良さもあるんだろうけど、
「愛なのに」「ビリーバーズ」もあったし、
2022 年は城定秀夫監督の年といってもいいかもしれない。

朝ドラで気の弱いイケメンの印象がある山田裕貴も
相手役の松本まりかも素晴らしい。佐藤泰志の映画では、
演技者もみんなベストな存在感を示している。

夢なのか現実なのか。
人間の挫折とわだかまりと、ほのかに見える光。
佐藤泰志原作の映画は今後もつくられるだろうけど、
きっと次も秀作になるに違いない。そういうジンクスというか
伝統みたいなものが日本映画にあってもいいのでは。

とここまで書いてきて、
斎藤久志監督の訃報を聞く。なんということだ。
佐藤泰志原作「草の響き」はもちろん傑作であり、
これからますます映画を撮ってほしいなと
思っていたところに。まったくもって残念無念。
斎藤監督には「うしろあたま」という、
高野文子のマンガを原作にした
8ミリパートカラーの自主映画が震えるほどの傑作で、
当時、衝撃を受けた記憶があるのです。
惜しい人をなくしました。合掌。


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人を呪わばアナーキスト

2022年12月14日 | 宇宙人の悲哀
さてランチに何を食そうか、
と財布の中味を見たら、10円玉が3枚。



やっぱり来ましたね。
30円と聞いて、せせら笑いに来たんでしょう。
他人の不幸を笑っていると、
そのうちしっぺ返しが来ますから。
散財ばかりしてるくせに、偉そうですね。
宇宙人(by岡本太郎)ってみんなそうなんですか。
こうなったら焼きそばとハムカツの
一気喰いしますからね。あげませんよ。
しっしっ、あっち行って。

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愛と哀しみの対話集

2022年12月13日 | やさぐれ男のつぶやき
Twitter
#始まる前から不穏な取材を語ろう
のスレッドが面白い。みなさんいろんなエピソードをお持ちで。
自分もつぶやこうと思いつつ、
そんなに面白くないしなあ、と躊躇。
そもそもそんなにつぶやいたことがないというか。
なので、ブログに書きます。

とある著名な映画監督への取材。時間が押しまくりで15分と言われる。インタビュー中、監督の肩越しからマネージャーがマジックで書いた「あと10分」「あと9分」というスケッチブックをめくっていく恐怖。

「もっと盛り上げろ」「俺を乗せて語らせろ」と言い、ライター(自分)にプレッシャーをかけるベンチャー企業の社長さん。カメラマンも編集さんも社長に同調し、早く盛り上げてよ、という圧をかけてきた。

女優さんにインタビュー中、録音機器が謎の停止。あれほど冷や汗が出たことはありません。終わって隣のカフェで思い出す限りのメモをしました。まだカセットテープで録音していた時代のことです。

ある俳優に取材したとき。マネージャーに代理店のひと、お弟子さんみたいな人など10人近くの取り巻きに囲まれて取材。その俳優さん、いちいちお弟子さんたちの顔を見て決まり文句的なひと言を吐き、自分以外全員大爆笑。

20分しか取材時間がない、と言われて、慌ててインタビューをしていたら、「君はどう思うの?」「〜って知ってる?」と逆質問の嵐。自分が答えるほうが時間が長くて絶望。

取材したお笑い芸人さん。同行の編集さんが妙齢の女性だったのもあったのか、聞くに堪えない下ネタを連発。こともあろうに、その下ネタに大爆笑してしまった自分。あのときはほんとにすみません。

知り合いのライターさん(女性)から、私はできないのでやってくれませんか、と頼まれて行った取材相手がピンク映画の監督さん。大喜びで行った自分でしたが、きっとものすごく軽蔑されたと思います。

ふたりの声優さんにインタビュー。時間の余裕はあるはずなのに、中座していた編集さんが近寄ってきて「もうそろそろ終わりに」「早く早く」と耳元に囁いてきた。開始から30分でその囁きはご勘弁。

大物女優さんの取材前。「ものすごく機嫌が悪いので」とマネージャーさんに言われて戦々恐々。とんでもない緊張感のなかご対面。ひたすら淡々と質問をして答えていただき30分ほどで終了。あんなに怖かったことはありません。

いろいろしがらみがあってノーギャラで受けた取材。インタビューイが偏屈なひとで、「そんな質問してどうするの?」と言われてへこむ。こっちの質問力が稚拙なのは重々承知だけど、ギャラ無しの仕事は二度とやりません。
コメント (2)
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打ち止めのバラード

2022年12月12日 | 日々、徒然に
いい加減にしてほしい。
訃報ばかりで気が滅入るではないか。
水木一郎さん。そして佐藤蛾次郎さん。

水木一郎さん…。
アニソンと言えば子門真人と並び、この人でした。
「マジンガーZ」「侍ジャイアンツ」
「バビル二世」「仮面ライダーX」
「ゲームセンターあらし」など。死ぬまで歌えます。
4年ほど前。水木さんが「マジンガーZ」の
主題歌の新録をしたとき、そのアナログシングルの
ライナーづくりの機会に恵まれたことがありました。幸せでした。

佐藤蛾次郎さん…。
寅さんの源公であまりにも有名な人だったけど、
70年代の松竹映画を見ると、
ちょくちょくいい感じの芝居を見せていて、
ほんとにいいバイプレイヤーだったな、と。
「反逆のメロディー」では原田芳雄、
そして「殺人遊戯」では優作を喰っていたと思う。
この2作が蛾次郎さんの代表作でしょう。

誰が人の生き死にを決めてるのか知りませんが、
訃報はもう今年は打ち止めですからね。いいですか。

反逆のメロディー(1970)

原田芳雄の右にいるのが蛾次郎さん。
もう一人の主役とも言える役柄でした。合掌。

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青い水平線は見えず

2022年12月11日 | 日々、徒然に
5年前に出た「ブルータス」。
山下達郎の「サンデーソングブック25周年」特集号。
買いそびれて以降、古書でえらく高くなっていて
とても手が出ないなあと思ったら、
同番組が30周年ということで、増補版が出た。ありがたい。

自宅近くの書店に行き、
音楽雑誌のコーナーを探したが、ない。
もしかしたら、と音楽の書籍コーナーに行くも見つからず。
早くも売り切れか、と暗澹たる気持ちになり、
それはそれはやさぐれた態度で
書店のお姉さんに聞いたと思いねえ。

「ありますよ〜取ってきますね」

とあっさり。小走りに駆けていったお姉さんは
ものの15秒ほどでブツを持ってくるのでした。

「どこに置いてあったんですか」
「え、いつものところですけど」
「いつものところってどこですか」
「ブルータスですから、スポーツとか健康雑誌の棚ですよ」

謎が解けた。
そうか「ブルータス」ってそういうカテゴリーなのか。
だって達郎さんがフィットネスとかやってるわけないでしょう。
万が一やっていたとしても、
それは「ターザン」じゃないですか。
まあ達郎さんがいきなり筋トレしてる特集があったら、
そっちも買っちゃいますけどね。まりやさんと一緒に
バーベル上げる写真が表紙とか。

と妄想発言をしようと思ったが自粛。
「こ、これでいいです」とおとなしく購入。
特集号はもちろん素晴らしい。

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お前と一緒に歳は取らない

2022年12月10日 | 日々、徒然に
人身事故らしい。
ここは帰りの電車のなか。
救出作業がけっこう大変らしく、
電車が動き出すまで40分ぐらいかかるという。

メチャ混みの止まった電車内で、つり革で体を支えつつ、
松村雄策「僕の樹には誰もいない」を読む。
死後はじめて出た著作で、遺作になるんだろうか。
冒頭の章は、当然のようにジョンのこと。
そうだ。昨日はジョンの命日だったんだよな。
忘れていたわけではないのだけど。
と思いながら読み進める。その次の章もジョン。

「ウソつけ、お前、忘れていただろう。
 ジョンの命日なんかどうでもいいんだろう」

と松村さんに言われているような気がしてきた。


電車を降り、駅を出て歩く。
ベンチで続きを読もうと思ったけど、寒くて寒くて。
すみません。忘れていたわけじゃないんですけど。
ぶつぶつとつぶやきながら、歩く。

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