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Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

あえて上からの目線

2022年02月20日 | 日々、徒然に

おお。ポールが北米ツアーを発表とな。
「GET BACK」ならぬ「GOT BACK」ツアー。
前回のツアーで「また戻ってくるぞ」と約束したポールは、
ちゃんと「戻ってきたぞ」と宣言しているようだ。
このツアーが終わったら、すぐ傘寿を迎える御大は
お元気でそうで何より。日本にも来てくれますよね、ねったら、ねっ。

ポールとディラン、ストーンズのミックとキースは
このまま80の大台を超えても、
ふつうにアルバムを出してツアーをしてくれるのだろう。
まさにロックが前人未踏の地にたどり着くのを
これから目撃することになりそうだ。

ただし、日本には加山雄三という
彼らより年長のロックスターがいるので、
若大将からしたら、
ほほお、あいつらもがんばっちょるのお、
というところだろうけど。



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ざらざらと逆光線

2022年02月19日 | 映画など
スティーブン・スピルバーグ監督
「ウエスト・サイド・ストーリー」を見る。
スピルバーグの最高傑作、との宣伝文句が。
ウソつけ、あれだけ傑作がある監督なのによく言うよ。
と思ったら、スピルバーグ75歳にして
ホントに本作が最高傑作かもしれない。
というか、アメリカ映画史上の最高作ではないか。
こんなに完璧なものを見せられて、
もう映画を見るのをやめてもいいかな、と思うぐらい。


すいません。
いきなりシネフィルモード炸裂です。

本作が傑作だというのは
最初からわかっていた。
だって「インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説」の
オープニングの流麗なミュージカルシーン、覚えてませんか?
あれを見たら、それはそれは躍動感のある
ミュージカルを撮ることぐらいお茶の子さいさい(死語)でしょう。

本作のオープニング。
プエルトリコ移民とプアホワイトが住むNYウエストサイド。
この地域が再開発されようとする場面が映し出され、
崩壊間近の地で繰り広げられる諍いの物語であることが示される。

ジェッツ団とシャーク団が鉢合わせ、
怒り、走り、踊り、戦う。
たたみかけるような追っかけシーンに
これはやっぱり「インディ・ジョーンズ」か。
あるいは「ジェラシック・パーク」か。はたまた「宇宙戦争」か。
と思いつつ、観客を興奮させることは間違いない。

高揚感だけではない。
全編を覆うのは、ぎらぎらしていながら、
どこか寒々しくてざらっとした映像。
撮影監督ヤヌス・カミンスキーの力に負うところが多いのだろう、
シビアで悲しい物語だということが体感できる。

マリアとトニーが出会うパーティ会場。
スピルバーグお得意の逆光の演出で
ぱあっと照らし出されるふたり。その美しさと切なさ。
撮影の映画としての最高峰を目の当たりする幸福を噛みしめる。

虐げられた者同志である
移民とプアホワイトの分断は、
2022年の今でも、たいへんリアルに迫ってくるわけで、
そもそもこの作品は時代を超えた普遍性があるということだろう。
つまりは元ネタの「ロミオとジュリエット」、
シェイクスピアが偉大なのだ。

映像に驚き、感極まり、
世の中の不条理に怒り、悲しむ。
そして恋人たちのほんの一瞬の愛の交歓に喜び、泣く。
映画にこれ以上、何を望めというのか。

なんか絶賛してしまいましたが、
オリジナル「ウエスト・サイド物語」と見比べて、
ああだこうだと講釈を垂れようと思っていた自分は愚の骨頂。
両方とも名作です。以上。
コメント (4)
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永遠のメンバーシップ

2022年02月18日 | 日々、徒然に
とりいかずよし先生の訃報が。
享年75。なんということだ。

後にも先にも
いわゆるスカトロをギャグマンガで、
しかも少年誌で展開した
「トイレット博士」は唯一無二の存在だと思う。

でも、そう思うのはいま振り返っているからで、
当時はただのギャグマンガとして
夢中で読んでいたに過ぎない。
一朗太やチン坊などのクソガキ連中と、
精神年齢がとことん低いスナミ先生が織りなす
スラップスティックなギャグが描けたのは、
とりい先生が師匠の赤塚先生のDNAを引き継ぎ、
タブーに挑戦しながら邁進していったからだと想像する。

当時のクソガキども(自分も、だ)への影響力は絶大で、
「7年ごろし」を真似するアホばかりでした。
自分はいまだにスナミ先生率いる
「メタクソ団」の一員だと思ってます。

後年「ヤングジャンプ」で
描いた続編「1丁目のスナミちゃん」では、
思春期になった主人公たちの
お馬鹿な下ネタが炸裂していてこれも好きでした。合掌。

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ご加護も期限切れ

2022年02月17日 | 日々、徒然に
このままだと、
仕事場に本や雑誌が溢れまくり、
身動きが取れなくなるのも時間の問題。

ということで、
少しだけ机の周りの本や雑誌を整理していたら、
神様(宮崎あおい)が現れたという。ご無沙汰しております。


そういえば
カメラのCMに出てましたね、神様(宮崎あおい)。
この会社も、すっかり
医療機器メーカーになっちまいました。
でも胃カメラとかで、むしろずいぶんお世話になってます。
内視鏡のCMとか出るんですか。出ませんよね。

ともあれ、神様(宮崎あおい)のご加護のおかげで、
何とか生きております。でも、ずいぶん
お目にかかっていなかったので、
身も心も、すっかり汚れちまいました。
こんな邪悪な自分をお許しください。ダメですか。

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伝統とユーモアの継承

2022年02月16日 | 日々、徒然に
アイヴァン・ライトマン監督が亡くなったという。
享年75。そうなのか。
息子のジェイソンも監督になって、
いい映画を撮るようになり、
いま上映中の「ゴーストバスターズ」の新作を
受け継いだと思ったところにこの訃報。
息子の監督ぶりを見届けて、
穏やかな最期を迎えたと思いたい。

大らかなユーモアにあふれた
娯楽作を撮る監督だったと思う。
ジョン・ベルーシ亡きあと、
ダン・エイクロイドやビル・マーレイなどと
アメリカのコメディ映画を担った監督で、
シュワルツェネッガーのコメディ路線を
成功させた功績も大きいのではないだろうか。

個人的には
シュワが妊娠してしまう性逆転コメディ「ジュニア」とか
レッドフォードがジーン・ケリーの真似をして
Singin' in the Rainを歌う
サスペンスコメディの「夜霧のマンハッタン」が好き。
最高作はやっぱり「デーヴ」かな、と。


急病で再起不能になった大統領の代わりに
うり二つのケヴィン・クラインが影武者となり、
ホワイトハウスに騒動を巻き起こすコメディ。
平凡で善良な男だからこそ、
アメリカの良心を謳い上げることができる。
それこそ「スミス都へ行く」とか「チャンス」、
「アメリカ万才」などの伝統を受け継ぎ、
民主国家アメリカのいちばん
いいところが見られる映画だった。

大統領である夫とそっくりのケヴィン・クラインに対し、
妻でファーストレディのシガニー・ウィーヴァーが
正体を見破る場面。
「だって、あなた私の脚を見ていたもの」
という台詞が実に粋だった。
忘れがたい名作です。ともあれ合掌。

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邪悪の穂をゆらす風

2022年02月15日 | 邪悪なT君
うひょひょひょひょひょひょ。

なんということだ。
このコロナ禍。とうの昔に
絶滅したと思ったのに、なぜ
貴様のような男が跋扈しているのだ。
しっしっ、あっちいけ。
宇宙の果ての向こうまで行け、邪悪なT君よ。

「いや〜だって焼きそば焼きそばって
 連呼してたじゃないですか〜聞き捨てなりませんよ〜」

だから焼きそばのコトは忘れると言ったのだ。
つまり、貴様のコトも忘却の彼方だったはずなのに。

「それは残念ですね〜せっかくペヤングが
 アレなモノを出してるじゃないですか〜忘れようったって
 忘れるわけにはいきませんよ〜」

だから「たこめし」がどうしたというのだ。
焼きそばに「たこめし」が入っているのか。

「そうだったら一瞬で桃源郷ですけどね〜
 あくまで「たこめし風」ですから。「風」ですよ。ふう〜」

つまり焼きそばだということか。
意味がわからん。焼きそばなのにめしなのか。
しかもめしではなく焼きそばだというのか。

「混乱するのも無理ありませんね〜。
 でも難しく考えるアレはないですよ〜そのまま受け入れちゃえば
 いいんですよ〜ほら〜何も考えず〜」

貴様と一緒にするな。
そう叫び、奴の顔面を狙い、
パンチの嵐を浴びせる。

「うひょ〜たこなぐりですか〜。
 やめてくださいよ〜もうすぐ3分経つじゃないですか〜。
 お湯を捨てないといけませんから〜」

ここでやめるわけにはいかない。
いい加減、奴の息の根を止めなければならないのだ。

「あと1分。さあ〜だんだん迫ってきましたね〜。
 あと30秒。20秒。10秒。9、8、7、6」

あと5秒。奴が死滅するか、
それとも焼きそばが開封されるのか。

「ごう、よん、さん、にい、いち」

ゼロ、のカウントを聞いた途端、
奴の体からどす黒い液体がほとばしる。
流血かと思いきや、違う。そうか。タコ墨か。

「いや〜どす黒いですね〜。
 なかなかいい味が出てると思いますよ〜」

そう笑う邪悪なT君の体から
タコ墨が大量に吹き出し、
奴の姿は影も形もなくなっていったのでした。
どうやらタコ墨に液状化したらしい。
もしかして、タコ墨焼きそばを
たこめしだと思っているのかも知れぬ。
本質からどんどん外れていく前に、
食べ方の注意書きをよく読むように、邪悪なT君よ。

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夜空に邪悪のあるように

2022年02月14日 | 邪悪なT君
ビートルズ「Get Back」。
ディズニープラスで配信され、
ルーフトップコンサートの部分だけが
IMAXで劇場公開されたけど、どちらも見られず。
というか、見るタイミングと気力を無くしていた。
ちゃんとしたファンなら熱心に配信で見て、
IMAXも行くんだろう。

そんな怠惰なビートルズファンに向けて、
というわけではないだろうけど、
3枚組でブルーレイが16,500円で
DVDが13,200円で4月に発売されるらしい。そうなのか。
今日から毎日200円ずつ貯めていけば買えそうだ。

つまり、そうか。
焼きそばをガマンすればいいのだ。
あんな邪悪なモノを食さずにいれば
心身が健康になるだろうし、これは貯金するに限る。
毎日、焼きそばを食すかわりに
ひたすら地道に小市民に200円ずつ貯めるのだ。
いいか、肝に銘じろ。焼きそばのコトは金輪際、忘れるのだ。


うひょひょひょひょひょひょひょ。





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アコギと情感

2022年02月13日 | 日々、徒然に
世田谷文学館「描くひと 谷口ジロー展」に行く。
緻密な描写と情感あふれる物語展開で、
数々の名作を遺した谷口ジロー先生の
作品と人となりをしみじみと眺めていく。


「事件屋稼業」「坊ちゃんの時代」
「犬を飼う」「孤独のグルメ」などの名作が、
年代を追って一望できるわけで、
劇画家としてスタートしながら、
この人にしか描けないマンガというか、
誰も真似できない世界観が構築されていくのがよくわかる。

展示されている原画から、描かれている時代や空気感はもちろん、
暑いのか寒いのか、濡れているのか乾いているのか、
淋しいのか楽しいのか、などの感覚が伝わってくる。

未読の作品も多いので、少しずつ読んでいきたい。
やっぱり電子書籍じゃあアレかな。紙の本で読みたいな。
と思ったら、川上弘美の原作をマンガ化した
「センセイの鞄」の1巻がKindleLimitedで読めるではないか。
で、2巻を買わせようという魂胆ですか。
情感も何もあったもんじゃない。
Amazonの「あ」は「アコギ」の「あ」です。


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新世界を脱出せよ

2022年02月11日 | 映画など
片山慎三監督「さがす」を見る。
ポスターの佐藤二朗の表情から、
それはそれはやさぐれた映画だろうと予想しつつ、
まったく前知識のないまま見ていたら、
その予想を遙かに超える展開に呆気にとられてしまう123分。


佐藤二朗演じる父親が突然失踪する。
その行方を追う中学生の娘を演じる伊東蒼が素晴らしい。
ベタベタな関西弁で悪態を尽きながら、
自分を慕う男子と共に捜索を続ける。
失踪の原因となった男をネットの動画で発見し、
静止画像にマジックで男の顔に眼鏡を書き添える場面や、
自分を保護しようとしてきた教会のシスターに
ツバを吐きかける場面は、
日本映画にあまり見られないメンタリティーだ。

肝の据わった娘の話で終始するかと思いきや、
場面も時制もいきなり転換していく。
事件の鍵となる男を演じる清水尋也もまた素晴らしい。
この男が持つ狂気が映画を支配し、
そこに森田望智演じる自殺願望の女がからみ、
おいおい、娘の話はどうなったんだ、と思っているうちに、
失踪していた佐藤二朗が場面をさらっていくという。

観客を戸惑わせ、ときおりどぎつい描写で
戦慄させていく脚本と演出を担った
片山慎三監督はかなりの曲者かも。

と思ったら、この監督、
ポン・ジュノの助監督をしていた人らしく、
日本映画離れしていると思ったのは、
「殺人の追憶」など、韓国映画の濃厚な犯罪映画のDNAを
受け継いでいるからなのだろう。出世作の「峠の兄妹」は未見だけど、
シネフィルの皆さん、きっと面白いんですよね?

そして、朝ドラファンにはさらなる衝撃が。
ポスターの伊東蒼を見て、
どこかで見た子だな、と思ってたら
そうか、「おかえりモネ」に出ていた女の子だ、と。
さらに清水尋也も森田望智も、
清原果耶の同僚で頼れる先輩として
爽やかな演技を見せていたっけ。
でも本作では、それはそれはやさぐれた役柄で、
この人、こんな芝居するんだ、
いやあ〜やめてぇ〜と叫びたくなるくらい、
俳優としてのポテンシャルの高さを見せつけられたのです。

コメント (2)
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BではなくR

2022年02月11日 | 日々、徒然に
追われるように
春に出す本の構成案づくりや
イラストレーターとデザイナーとライターに
発注するための素材をまとめていく。
やってもやっても終わらない。
終わらない仕事はない、というのは真実だけど、
たどり着くまでには、まだまだ遠い道のりが。

こういうときはラーキン・ポーでしょう。
ロック貧乏なおっさん(ほっとかんかい)殺しの姉妹が
ホール&オーツをやっております。ビッチ、いやリッチガール。



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