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Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

ヨレヨレ男が歩く先

2019年12月11日 | 日々、徒然に

渋谷の道玄坂を歩いていたら、

地べたに座りこんでいる50代ぐらいの男性がいた。

 

その人の目の前には空き缶が置かれていた。

通りすがりに缶の中をのぞき込んだら、

10円玉や100円玉などの小銭が入っていた。

その人の身なりが、特に貧相だったわけではない。

服装に無頓着でいつもヨレヨレのTシャツを着ている自分と

さほど変わらない外見で、

その男性と自分にどれくらいの違いがあるのかと思う。

いつ自分がそういう状況になってもおかしくないとも思う。

 

所用を済ませ、また同じ道玄坂を歩いて駅に向かったのだけど、

男性はもうその場所にはいなかった。

その男性、実は自分だったんじゃないかと。

そんな類いの小説があったような気がする。書いてみようかな。

 

 

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憎しみはやるせなく

2019年12月10日 | 読んでいろいろ思うところが

永江朗「私は本屋が好きでした」

(太郎次郎社エディタス)を読む。

いわゆる「ヘイト本」と呼ばれるものが、

なぜ広く読まれるようになったのか。

ヘイト本を置く書店や流通させる取次、

出版社や編集者、執筆するライターなどに

永江さんが取材を重ねたルポルタージュ。

あまりの面白さに一気読みしてしまったのだけど、

なんともやるせない読後感。

 

 

ここでは具体的な書名は出さないけど、

いわゆるヘイト本というものは、

在日外国人やLGBT、障害者などの少数者に対して

差別を助長し、憎悪を膨らませることを目的としている。

本書を読んで、すごく腑に落ちたのは、

ヘイト本とポルノグラフィーが似ているという箇所だ。

 

ポルノグラフィーであれば、

女性や男性についての性の幻想

(いやよいやよ、も好きのうち、とか)を膨らまし、

ヘイト本であれば、中国や韓国に日本が乗っ取られるとか、

同性婚を認めたら生産性が低下するとか、

端から見たら「なんだかなあ」としか思えない幻想を膨らませ、

読み手に快感をもたらせてくれるわけで。

だったら書店でヘイト本は

成人コーナーと同じような扱いで

囲いをつけたりすればいいのに、と思ったりする。

 

ともあれ、本書はそうしたヘイト本が書店に並ぶのは、

出版社や取次が書店の意志とは関係なく配本

(パターン配本というらしい)する中に、

ヘイト本が多く紛れていることがある。そうした状況を

書店自体がそのまま受け入れて、書棚に並べてしまうのだという。

 

だからといって

書店が百パーセント悪いとも言えない。

というのも、書店は慢性的な人手不足で、

自分の意志で新刊を並べることのできる

目利きの書店や書店員は

だんだん減っているという現状が指摘されている。

取次を通さず、店主が自ら本を仕入れるような

セレクトショップ的な書店もあるけれど、

全国的に見ると数少ない。

 

じゃあどうすればいいのか。

出版の業界に関わる人たちだけが考えればいいのか。

ヘイト本が良くないからといって、

出版を差し止めたら、言論の自由を剥奪することになるのではないか。

だからといって、公共性の高い書店という空間で

ある特定の人たちを

差別する本があったとしたら、それはいかがなものだろう。

多くの人が見るわけだから、タイトルだけだとしても問題だ。

 

ヘイト本を考えることは、

出版業界で起きているさまざまな問題を浮き彫りにすることであり、

それはひょっとすると日本という国の問題なのかもしれないと

思ったりするのは大袈裟ではない。そんなことを思わせる一冊。

 

 

 

 

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僕と一緒に歳を取ろう

2019年12月09日 | 日々、徒然に

昨日、といえば

ジョンの命日も昨日だったんだな。12月8日。

愛と平和のジョン。ロックンローラーのジョン。

ヨーコが恋しいジョン。お調子者だけど繊細なジョン。

いろんな顔があった人だけど、

ジョン最期の名曲(おそらく)と言われる

「グロウ・オールド・ウィズ・ミー」を

リンゴが新譜でカバーしているので、

それを聞いてしみじみしたいと思います。

ポールがベースで参加。「ヒア・カムズ・ザ・サン」のフレーズも

引用されているということで、

ある意味ビートルズの新曲かもしれないな、と。

 

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Yesterday’s Hero

2019年12月09日 | 日々、徒然に

アメリカにおもねって

原爆への憎しみを口にしえない者は

世界平和に背を向ける卑怯者だ!

 

 

と、こっぱ役人どもに叫んだのは

昨日の「いだてん」の田畑のまーちゃん。

阿部サダヲの快演が小気味いい。来週が最終回なんだな。

 

 

 

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ひかりでまわれ

2019年12月08日 | ささやかな幸せ

訳あって、とある回転寿司屋でランチ。

たまには回っていない寿司を食したいと

この数十年間願っているのだけど、なかなか叶わないのが現状。

 

 

ヒカリモノ3点セットなるものがあったので、いただく。

サバにコハダにアジ。美味しゅうございました。

回ってないアレを所望するなんて、とんでもない。

ええ。回っているアレで充分でございます。

なんなら自分も回っちまいますから、

と心の中で、ひたすらへりくだる週末の午後。

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インドアこそフリーダム

2019年12月07日 | 日々、徒然に

いつものようにやさぐれて帰宅して、

溜まっていた録画を見る。

テレ東の「孤独のグルメ」にはずいぶんやさぐれ気分を

癒やしてもらっているけれど、

そのあとオンエアされている

「ひとりキャンプで食って寝る」も面白い。

 

夏帆と三浦貴大が1話ごとに交互に主役となり

一人でキャンプに行き、釣りをしたり、

持ってきた食材をコンロで調理したりするだけの

シンプルだけど味わい深いドラマ。

キャンプ中に知り合う人とのゆるい繋がりも楽しく、

ふたりが訪ねるキャンプ場の海とか山の空気感も、いい。

そうか、キャンプって

大勢でわいわい言いながら楽しむもので、

アウトドアな人たちのものだと思っていたけれど、

団体行動が苦手でインドアな人でもやれるんだな、と。

三浦貴大が自宅のマンションでテントを張り、

雨の日を過ごす回とかもあって、

キャンプの場所を選ばないフリーダムな感じもなかなか。

 

夏帆の回は冨永昌敬監督で、

三浦貴大の回は横浜聡子監督という

シネフィルが喜びそうなカップリングも興味深い。

「いだてん」などでもそうだけど、

最近やさぐれ演技が開花した(と勝手に思っている)

夏帆さんの存在感が素晴らしいのです。

 

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ざらざらの世界へ

2019年12月06日 | たまには音楽でも

「中学のとき、隣の教室でバンドをやっている奴がいて

 羨ましいなあと思っていたけれど、

 まさかいま、ここに自分が立っているなんて」

 

とMCで話す草野マサムネの言葉に偽りはないだろう。

信頼できるメンバーと、自分が作った曲を鳴らし、

観客を興奮の渦に包み込もうとするところは

ずっと変わらない。

 

メンバーの演奏を聞いていると、

キレイな音なんか出すものかというノイジーなところがあって、

田村の太いベース音と、軽やかだけど迫力のある崎山のドラムス。

見た目からは想像できないぐらい寡黙にギターを弾く

テツヤの律儀な感じと、ちょっとひずんだ音でギターを鳴らすマサムネ。

ライブでなければ感じ取れないものを体に浴びる。

 

新譜「見っけ」のツアーなので、

このアルバムからは7曲演奏され、

合間に過去の曲が入ってくる構成。

意外なことにベストアクトだったのは

「11_優しいあの子」かな、と。

朝ドラで散々聞いていたし、

スピッツの中ではまあ普通かなと思っていたこの曲が、

ライブで聞くとドラムとベースが弾んでいて好印象。

ナマで初めてその曲の良さがわかることがあるけれど、

まさにその例に当てはまるというか。

 

 

ステージからはまあまあ近いというか、

けっして遠くはないスタンド席。

女性客が多いせいか、お客さんの服装が明るめでした。

普段、やさぐれたおっさん(自分、だ)が

集まるようなライブの客席はどす黒いからなあ。

爽やかで心地良い空間でした。 

 

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こんな雑草も花を咲かす

2019年12月05日 | たまには音楽でも

スピッツ JAMBOREE TOUR 2019-2020 ”MIKKE”

@武蔵野の森総合スポーツプラザに行く。

とどのつまりチビったのは、

U2ではなく、スピッツでだったのでした。

初めての武蔵野の森スポーツプラザ(ムサプラと言うらしい)は、

とってもキレイな会場で、

ステージからそれほど遠くないスタンド席にて

このベテランバンドのロック魂を受け止める。

 

 

とりあえずセトリをば。

01 見っけ

02 はぐれ狼

03 エスカルゴ

04 けもの道

05 小さな生き物

06 遙か

07 快速

08 放浪カモメはどこまでも

09 点と点

10 ラジオデイズ

11 優しいあの子

12 ヒビスクス

13 プール

14 まがった僕のしっぽ

15 青い車

16 YM71D

17 ロビンソン

18 ありがとさん

19 楓

20 渚

21 8823

22 俺のすべて

23 春の歌

encore

01 醒めない

02 甘ったれクリーチャー

03 ヤマブキ

 

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チビりぞこないの男

2019年12月05日 | 日々、徒然に

そういえばU2が来日してるんだな。

「ヨシュア・トゥリー」全曲ライブらしいけど、

ツイッターなどを見ると、ヒット曲満載だったらしい。

さいたまスーパーアリーナ遠いし、

チケットも高いから行かなかったけど、

セトリを見ると、行けば良かったと後悔しきり。

 

「ウルトラバイオレット」のとき、

紫式部やオノ・ヨーコなどの女性の偉人たちに加え、

緒方貞子さんやグレタ・トゥーンベリさん、

石川優実さん、伊藤詩織さんなどの姿が

スクリーンに映し出されたらしい。

知らずに見たら、きっとチビりまくったことだろう。

まさにU2らしいパフォーマンス。

最近作は聞いていないので、そこからまたU2を聞き直そうかな。

今度は「アクトン・ベイビー全曲ツアー」をやってくださいな。

 

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追悼の意味

2019年12月04日 | 日々、徒然に

中東の紛争地で医療支援を続けていた

医師の中村哲さんが銃撃を受け、当初は命に別状はないとの

ニュースにほっとしていたのだけど、まさか亡くなったなんて。

銃撃したのはタリバンではないとの報道もあるけれど、

いまは中村さんのご冥福をお祈りしたい。

またぞろ自己責任論が沸き立ったりしないことを望む、

というか、そういう言説とかつぶやきは見たくない。

 

中村さんだけでなく、運転していたアフガンの人や

護衛の人も同じく殺害されたと聞く。

追悼するのはもちろんだけど、犯人に怒りを向けるべきだろう。

 

9.11でアメリカが武力にものを言わせてタリバン政府を追いやり、

民主化と平和をもたらしたはずなのに、

アフガンは全然平和になっていないわけで。

そこを問いかける必要があるのではないだろうか、と。

 

コメント (3)
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