久住昌之&水沢悦子『花のズボラ飯』第2巻(秋田書店)を読む。
だらしないけど可愛らしくて、
寂しがりやだけれど、健気に日々を生きる30歳主婦(夫は単身赴任中)のハナ。
その絶妙なキャラクター設定と、弾けるような筆致で描かれる、
等身大のグルメ漫画。これは売れるでしょう。
『かっこいいスキヤキ』以来の久住ファンは
もはや本作はサブカルではなく、メインストリームで
語られる人気漫画だと実感するに違いない。いいことなのだろう、たぶん。
登場する料理は、みんなどれも旨そうなのだけど、
ペヤングのカップ焼きそばが登場する場面に驚愕。
とうとう邪悪なT君も認めるグルメ漫画になってしまったかという
複雑な気持ちも錯綜しつつ、
主人公ハナのバックボーンが次第に明らかになってくる展開も、
これまでの久住作品にあまり見られなかったもので、新鮮。
最後あたりにある見開きいっぱいの大コマ、泣けます。