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Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

Helplessness Blues

2011年05月05日 | 日々、徒然に
ひそかに計画を立てていた。
このGW、せめて

1 ゆっくり朝寝をして
2 のんびり落語(できれば寄席で)を聞いて
3 古い日本映画でも見て
4 銭湯に行って
5 多少ビールなどをいただく

そんなGWを夢見ていた。
ちょっと頑張れば達成できると思っていた。

しかし、達成したのは4と5のみ。
2は枝雀のCDを少し聞いただけ。
そして結局、3のような映画をかけている
映画館に行くことはかなわず。ドキュメンタリーは見たけれど。
成瀬の『浮雲』とか『流れる』とか見たかった。
1にいたっては、ずっと睡眠不足気味だったし。
先月徹夜などをしたときの疲れがまだ残っているようで。

ということで、最近これ(とキャンディーズ)ばかり聞いています。
フリート・フォクシーズ「Grown Ocean」。
PVに70年代アメリカンニューシネマの匂いが。

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硬直した頭と心に向けて

2011年05月04日 | 映画など
鎌仲ひとみ監督
『ミツバチの羽音と地球の回転』を見る。
瀬戸内海に浮かぶ人口500の祝島。
対岸に計画されている原発建設に反対する島民の姿と、
原発に依存しない代替エネルギーの先進国・スウェーデンの状況を対比させたドキュメント。
東日本大震災直後に公開されたが、
諸般の事情で上映中止となり、ここに来て全国各地で
上映会が頻繁に行われているという。



スウェーデンは国民投票で
原発建設をやめたらしく(現在は作ってもいいらしい、が)、
電力も自由化されているので、
どの発電の電気を買うかを選べるという。
たとえば風力発電の電気だけを売る電力会社から
電気の供給を受けることができるのだ。独占状態の日本とはかなり、違う。

やっぱり日本は硬直しているな、と。
それは社会のシステムだけでなく、自分たちの頭も、だ。
そんなことを思いながら、見る。

原発反対を訴える島民に対して、
中国電力の社員が「原発は絶対安全ですから」と言うシーン。
上映会場で失笑が起きた。それはそうだろう。

祝島の自然と、それに寄り添って生活する島民たち。
水俣の映画で名高い故・土本典昭監督のDNAが流れているのだろう。
人々の生活をとにかく撮ること。その視線がこの映画のキモである。



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混沌に輪をかけて

2011年05月03日 | 日々、徒然に
ビンラディン、殺害とな。
オバマ政権はさぞかし溜飲を下げたと思うけど、
ソ連のアフガン侵攻の際、
反ソ勢力だったビンラディンを支援したのは、
他でもないアメリカだったということを忘れてはいけない。

なぜビンラディンが反米になったのか。
そのあたりを解説してくれるメディアが欲しいところだけど。
家でとっている朝日ではそうした解説は皆無。

ビンラディンの首を取ったからといって、
テロはなくならないだろうし。
イラクやアフガンは混沌としたまま、だ。
そもそも殺害されたのは、
本当にビンラディン本人なのだろうか。
という素朴な疑問も湧いてきたりして。

明日、東京新聞を買ってみよう。
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原発映画あれこれ

2011年05月01日 | 映画など
大新聞でも、かなり原発への批判が見られるようになった。
都内でも結構な数の反原発デモが行われているようで、
そうした報道もされるようになってきた。
民意が反原発に傾くと、メディアも追随する。
もともとメディアというものはそうかもしれない。

最初に原発の危険性を知ったのは、映画だった。
79年のアメリカ映画、ジェームズ・ブリッジス監督
『チャイナ・シンドローム』だ。
この映画の公開直後にスリーマイルの
原発事故があったことでも名高い。
それを差し引いても、事故が起こったことを隠蔽する権力側と、
暴こうとするジャーナリストたちの戦いが、魅せる。
そのあいだに立って苦悩する技術者役のジャック・レモンの熱演も素晴らしい。



原発事故が怖いのはもちろんのこと、
それに加えて、実際の原発で働く人たちの存在を知ったのが、
森崎東監督の85年作品
『生きてるうちが花なのよ死んだらそれまでよ党宣言』だ。
主人公のストリッパー(倍賞美津子)の愛人(原田芳雄)がそう。
この男は原発で廃棄処理の労働に従事する原発ジプシーであり、
被爆のリスクを抱えながら、ヤクザとの抗争にはまり込んでいく。



事故の危険性と、現場で働く人たちの存在。
原発にまつわるさまざまな問題は、
30年以上も前から、映画でいろいろと語られてきたわけで、
原発で出た廃棄物の問題を描いた
鎌仲ひとみ監督の『六ヶ所村ラブソディー』や、
対岸に建設予定の原発に反対する瀬戸内海の島の人々を描いた
纐纈あや監督の『祝の島』といったすぐれたドキュメンタリーもたくさん、ある。

作り手のバイアスがかかっているのは当然だとして、
上記の映画群はどれも面白いです。機会があれば是非。
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