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Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

やるせなきおな本

2011年05月18日 | 読んでいろいろ思うところが
中島岳志『秋葉原事件 加藤智大の軌跡』(朝日新聞出版)を読む。
言わずと知れたあの通り魔事件の犯人が
生まれてから犯行にいたるまでを克明に記録したノンフィクション。
読後感はなんというか、とにかく悲しい。



悲しいと書いたのは、
本書のクライマックスがあの事件だからだ。
悲惨な結末を最初から知っているだけに、
いたるところで「それはやめたほうが」「なぜそこで逃げなかったの」
「どうしてそんな行動をしたの」と言いたくなる瞬間が多すぎる。

帯のコピーにあるように、
加藤被告には友人が多かった。
ある意味、人気者でもあった。
彼のコンプレックスを理解してくれる人もいたし、
親身になって相談に乗る人もいた。

それなのに、なぜ。
どうして誰も止めることができなかったのか。
同じ境遇にある人は多いはずなのに、
加藤被告とそうでない人の差は何なのか。

凶悪犯罪をおかした人物の
ノンフィクションを読むたびに思うのだけど、
結局答えは出ないわけで、なんともやるせなくなる。

中島岳志は『中村屋のボース』『パール判事』など、
インド関係に造詣の深い学者であり、大学教授なのだけど、
淡々と加藤被告の動向を追いかける筆致に静かな迫力が。新境地でしょう。
お薦めです。読後感はやるせないけども。


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やさぐれパークと呼ぼう

2011年05月16日 | 日々、徒然に
オフビートな人生は続いているが、
今日は午後から渋谷で取材。
いろんな話をうかがいながら、
なんとかキーワードのようなものはつかめたかな、と。

宮下公園に寄ってみる。
ナイキがネーミングライツを買って、
公共のスペースを一企業のモノにしたとのことで
かなり問題となり、市民運動家を中心に反対運動が起こったのだが、
この4月30日にオープンとなっていた。
当初は「宮下ナイキパーク」という名前になる予定だったが、
結局「みやしたこうえん」というネーミングに。

ここに「No Nukes」というシールを貼った人が警察に逮捕されたそう。


フットサル場やスケート場、
すべて有料で、一般人が歩けるスペースはごくわずか。
開園は22時までだが、節電とのことで18時には閉まってしまう。
公園が節電する意味があるのかな。というか公的スペースではないわけで。すでに。
お洒落な空間のはずなのに、どこかやさぐれているのは、
かつての宮下公園の名残なのか。
わずかなスペースに設置されたベンチに、
ホームレス風のおっちゃんが思い切り寝転がってました。



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人生はオフビート

2011年05月15日 | 日々、徒然に
早朝、吐き気がしてトイレに駆け込む。
ひとしきり胃のなかのものを出したあと、また寝込む。
昼まで起き上がれず。朦朧としながら、なんとか起きる。
朝食にバナナ1本摂取して仕事場へ。

さすがに疲れが出ているようだ。
明日も取材だし、そのあとに原稿の続きを書かないと。
まだ当分、こんな状況が続きます。

友人のつぶやきから発見。
カンヌでアキ・カウリスマキの新作が上映されているようだ。
タイトルは『LE HAVRE』。フランスの都市名から取られている。
パイナップルを持った刑事(?)が素敵すぎる。
日本での上映が待ち遠しい。
というか、それまで生きていく希望が湧きました。

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至福からローリングストーン

2011年05月14日 | やさぐれフォトグラフ
やさぐれが日常になった今日この頃。
この一週間、携帯で撮った写真をば。



名古屋出張の帰りの新幹線。
ひつまぶしの駅弁と麦のアレ。至福のときでした。



ここ5年ぐらいは
ずっと「ロルバーン」のノートを使っているのだけど、
ペンケースが売られていたので、つい買ってしまう。
シンプルだが、飽きのこないデザインというか。



眠い目をこすりながら、
仕事に向かうとき、自宅のマンションの前で
アゲハチョウを見る。
チョウは死んでも、綺麗だな、と。



永田町のF編集部で打ち合わせ。
弁慶橋からお堀を撮る。
ボート場があって、ブラックバス釣りができるらしい。
釣り糸を垂れているカップルがいたりして、なんともまあ。
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力説は空回り

2011年05月12日 | 日々、徒然に
朝から原宿方面で編集会議。
ライターさんたちと、ランチをいただきながら、
大震災当日はどうしていたか、
との話に花が咲く。
茨城の実家にいて甚大な被害があった人、
大して揺れは感じなかったが、家が海岸に近くて怖かったという人、
思わず本棚と仏壇を押さえた人、
風呂に入っていて全裸だった人など、さまざま。

あと「寿がきやラーメンってそんなに美味しいんですか?」
と聞かれたので、「世界一ですよ」と力説。
どら焼きと千なりの違いも解説しようと思ったけど、断念。

仕事場に戻ると、
M社の編集さんから電話があり、
近くのカフェに移動して、長い長い打ち合わせ。
疲弊しつつ、やるべきことをやらねばという感じ。
いざ帰ろうと思ったら、携帯に連絡が。
入稿したデータにいささか問題が発生。至急対応しないと。
明日も2件、いや3件の打ち合わせがある。

名古屋で寿がきやラーメンを食したので、
なんとか乗り切れるような気がする。きっと。たぶん。


特製ラーメン(420円)。完璧です。
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麦のアレと名古屋ネタ

2011年05月11日 | 日々、徒然に
季節外れの花粉症というかアレルギーというか、
目はショボショボして、くしゃみは出るし。
それでも仕事は待ってくれない。
迫ってくるものから片付けていく、が、終わらない。
それでもちゃんと家に帰って、
シャワーを浴び、缶に入った麦のアレをいただくことができるわけで、
自分はなんと恵まれているのだろう、
と感謝しながら麦のアレ。

ここで名古屋ネタ。
「千なり」という、名古屋の銘菓中の銘菓と言われる
和菓子を土産に買ってきたのだが、みんながみんな、
「このどら焼き美味しいですね~」だと。

けしからん。どら焼きではない。
千なりなのだ、千なり。
と声高に言うのだが、すべからく馬耳東風の様子。



小豆あん、抹茶あん、そして写真のような紅あん。
美味なのだが、この知名度の低さはなんとかならないものだろうか。

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世界一は場末にあり

2011年05月10日 | 日々、徒然に
名古屋駅から近鉄に乗って、
三重にほど近い駅まで行き、取材スタート。
インタビューイは多忙をきわめている人なので、
スピードを上げて、短時間で根掘り葉掘り話をうかがう。
無事終了してまた近鉄に乗り、名古屋駅に。

ふっふっふ。

思わずにやけてしまうのは、
そう、寿がきやラーメンを食すときが
ついにやってきたからである。

名古屋駅を降りて、10分近く歩く。
世界一旨いラーメン屋なのに、
なぜ駅前の一等地に店舗がないのだろう。
そんなことを思いながら、歩く。今日は暑い。

ホームレス風のおっちゃんが店に入っていきました。

やっとの思いで店にたどりつく。
世界一旨いラーメン屋なのに、
どうしてこんな閑散としたところに店舗を構えているのだろう。
そんなことを思いながら、店に入るのでした。




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予行演習の初夏

2011年05月08日 | やさぐれ男のつぶやき
いい加減、やさぐれるのにも飽きてきた。
GWも結局仕事まみれで終わったし、
ランナーズハイならぬ、ワーカホリックハイとでも言うべきか。
明日は名古屋まで取材。最近多いな名古屋行き。

名古屋に行ったら、
今度こそ寿がきやのラーメンを食すのだ(仕事もしますが)。
いつも行き損ねているので、明日こそ。
なんといっても世界一旨いラーメンなのだから。

きっと自分には、寿がきや好きのDNAが流れているのです。

予行演習として、
仕事場近くのコンビニにあった
寿がきやのカップ麺を食す。

仕事場に響く「ずるずる」という音。
季節はもう初夏、である。


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下手のほうがいい

2011年05月07日 | 日々、徒然に
友人のブログを見ていたら、
「生誕100年・岡本太郎展」が
面白そうに紹介されていたので、行きたいと思っていたら、
なんと明日で終わりということがわかり、
慌てて、仕事の前に竹橋の東京国立近代美術館に飛び込む。
終了間近だけあって、かなりの混みようだった。



なるほど面白い。
キューレーターの勝利だと思う。
岡本太郎の膨大な作品を整理し、
「対決」というキーワードでカテゴライズして、
生涯、芸術というフィールドで戦い続けた岡本太郎の
作品と生き方をすごくわかりやすく展示している。

岡本太郎が対決する対象は「ピカソ」であったり、
「わびさび」や「戦争」そして自分自身との戦い、だ。

ポップでパワー溢れる作品群に圧倒されつつ、
大阪万博の太陽の塔が
いかに奇天烈で画期的なオブジェだったかをあらためて認識する。
それでも太陽の塔が多くの日本人の心に
入り込んでいるわけだけど、それは悪いことでは、ない。

最後。会場の出口で
三角クジのようなものがもらえる。
開いてみると、岡本太郎のあのテンションの高い名言が。
ちなみに、自分がもらった名言はコレ。



この展覧会を訪れた人たちは、ほかにどんな言葉を受け取ったのだろう。
行ってない人は行くべきです。開催は明日まで。急げ。
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土下座と反原発

2011年05月06日 | 日々、徒然に
ニュースを見ると、
土下座をする大人でいっぱいだ。
東電の社長しかり、ユッケで死者を出した焼肉チェーンの社長しかり。
土下座をすればいいのか、という突っ込みはともかく、
この人たち自身、まさか自分が土下座をする立場になるとは
思わなかったに違いない。

そういえば土下座ってしたことないな、と。
あ、でも酔っぱらって粗相をしたとき、
土下座をした覚えがあるようなないような。

浜岡原発の原子炉停止を菅首相が要請したらしい。
世の中の流れが反原発になってきている。
福島第一原発の惨事あってのことだが、なんともやるせない。



AERAの増刊号「原発と日本人」を読む。
故郷を離れることを余儀なくされた福島の人たちの
さまざまな声を丹念に拾っている。労作だ。
紙質もいい。保存版にしたいという作り手の気持ちが伝わってきた。
識者や著名人の証言もあり、
なかでも日本の原発の創始者のひとりである
中曽根元首相のコメントが印象的。以下、引用。

原子力で肝心なのは事故を起こさないことです。
そこは注意深く進めてきました。
今回はあってはならない大事故が起きてしまいました。
福島第一原発周辺の住民の生活、職業、子供の将来に
影響が出るような事態になったのは本当に遺憾千万です。

創始者ならではの悔恨の言葉という気がする。
それでいて、原発をことさらに擁護する政治家や
経団連の人たちと比べると、ピュアでどこか清々しい。

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