ウディ・アレン監督『それでも恋するバルセロナ』を見る。
なんだ、これは。もう最初っから発情しっぱなしである。
登場人物のすべてが、変。はっきり言うと色キ●ガイだらけ。
この監督、齢70を過ぎて、怖いものがないのか。
それとも、スペインの開放的な気分がそうさせたのか。
とにもかくにも、出色の艶笑コメディでしょう。

Vicky Cristina Barcelona(2007)
ヴィッキー(レベッカ・ホール)は親友の
クリスティーナ(スカーレット・ヨハンソン)を連れて
バルセロナの親戚の家に滞在する。
パーティで出会った芸術家のファン(ハビエル・バルデム)に
小旅行に誘われた二人。
二つ返事で行きたがるクリスティーナと、難色を示すヴィッキー。
危険な恋なら大歓迎なクリスティーナは
すぐファンとくっつきそうになるが、
身持ちが固く、婚約者までいるヴィッキーの方がファンに対して燃え上がる。
そのあとクリスティーナとファンが同棲しだしたり、
ヴィッキーは結婚するのだが、ファンが忘れられなかったりと、三角関係に。
そこに現れたのがファンの別れた妻・マリア(ペネロペ・クルス)。
ファンとクリスティーナのあいだに割って入ってくる。これは四角関係?
恋愛模様があちこち飛び交い、
なんだか、すごい展開になっていく。
アレン映画のヒロインとして、スカーレット・ヨハンソンは、
相変わらずのフェロモン全開の演技。
ハビエル・バルデムはコーエン兄弟の『ノー・カントリー』で
不気味な殺し屋を演じた俳優で、あれが圧倒的だっただけに、
今作の女好き芸術家の役にびっくり。
しかし、この映画の最大の魅力はペネロペ・クルスだろう。
このとてつもなくキレイなスペインの女優さんの役どころは、
パッションにあふれた破滅型の芸術家。
このキャラクターを主役にして、
アートな映画を一本撮れそうなほどの魅力にあふれている。
ウディ・アレンは、このキャラクターを脇役として登場させ、
発情しっぱなしの登場人物に、絶妙なスパイスを混ぜ込んだ。
なるほど。
スペインで撮ったのは、ペネロペを登場させたかったのか。
そう思わせるほど、彼女の演技と存在感は素敵だ。
女優としては、魅力に欠ける人だと思っていたけど、とんでもない。
『ボルベール帰郷』や『エレジー』は未見だけど、
俄然、見てみたくなった。
男子は三日会わざれば、刮目して見よ、
という言葉があるのを思い出した。男子じゃないけど。
最後にもうひとつ。
回顧しているような感じのナレーションが絶妙。
あと、ファンとクリスティーナ、マリアが
山道を自転車で走るシーンが美しい。
自転車とナレーション。三角関係。
おお。まるでトリュフォーの『突然炎のごとく』ではないか。
と、ひそかに興奮するシネフィルtacoでした。
なんだ、これは。もう最初っから発情しっぱなしである。
登場人物のすべてが、変。はっきり言うと色キ●ガイだらけ。
この監督、齢70を過ぎて、怖いものがないのか。
それとも、スペインの開放的な気分がそうさせたのか。
とにもかくにも、出色の艶笑コメディでしょう。

Vicky Cristina Barcelona(2007)
ヴィッキー(レベッカ・ホール)は親友の
クリスティーナ(スカーレット・ヨハンソン)を連れて
バルセロナの親戚の家に滞在する。
パーティで出会った芸術家のファン(ハビエル・バルデム)に
小旅行に誘われた二人。
二つ返事で行きたがるクリスティーナと、難色を示すヴィッキー。
危険な恋なら大歓迎なクリスティーナは
すぐファンとくっつきそうになるが、
身持ちが固く、婚約者までいるヴィッキーの方がファンに対して燃え上がる。
そのあとクリスティーナとファンが同棲しだしたり、
ヴィッキーは結婚するのだが、ファンが忘れられなかったりと、三角関係に。
そこに現れたのがファンの別れた妻・マリア(ペネロペ・クルス)。
ファンとクリスティーナのあいだに割って入ってくる。これは四角関係?
恋愛模様があちこち飛び交い、
なんだか、すごい展開になっていく。
アレン映画のヒロインとして、スカーレット・ヨハンソンは、
相変わらずのフェロモン全開の演技。
ハビエル・バルデムはコーエン兄弟の『ノー・カントリー』で
不気味な殺し屋を演じた俳優で、あれが圧倒的だっただけに、
今作の女好き芸術家の役にびっくり。
しかし、この映画の最大の魅力はペネロペ・クルスだろう。
このとてつもなくキレイなスペインの女優さんの役どころは、
パッションにあふれた破滅型の芸術家。
このキャラクターを主役にして、
アートな映画を一本撮れそうなほどの魅力にあふれている。
ウディ・アレンは、このキャラクターを脇役として登場させ、
発情しっぱなしの登場人物に、絶妙なスパイスを混ぜ込んだ。
なるほど。
スペインで撮ったのは、ペネロペを登場させたかったのか。
そう思わせるほど、彼女の演技と存在感は素敵だ。
女優としては、魅力に欠ける人だと思っていたけど、とんでもない。
『ボルベール帰郷』や『エレジー』は未見だけど、
俄然、見てみたくなった。
男子は三日会わざれば、刮目して見よ、
という言葉があるのを思い出した。男子じゃないけど。
最後にもうひとつ。
回顧しているような感じのナレーションが絶妙。
あと、ファンとクリスティーナ、マリアが
山道を自転車で走るシーンが美しい。
自転車とナレーション。三角関係。
おお。まるでトリュフォーの『突然炎のごとく』ではないか。
と、ひそかに興奮するシネフィルtacoでした。