牛丼とカレー。
カレーとカツ丼。
うなぎと牛丼
チャーハンとカレー。
カレーと牛丼とカツ丼。
これまでさまざまな
組み合わせが試みられてきたB級定食業界(あるのか?)だが、
さすがにネタが尽きたのだろう。
しばらく沈静化の一途をたどっていた。
さすがにこれ以上の組み合わせは難しいだろう、と。
しかし甘かった。
ついに、アノ組み合わせが登場したのだ。
カツ丼。
焼きそば。
ついにこの二者がタッグを組んだ。
仕事場近くにあるKという店で遭遇してしまった。
なんという強烈な二枚看板であろう。
カツ丼と蕎麦のセットというのは普通に、あった。
だが、あれはカツ丼が「主」で蕎麦が「従」という
ヒエラルキーがちゃんと確立していた。
しかし、カツ丼と焼きそば。
この二者は、それぞれが強烈な個性を主張する。
食べているあいだ、まったく気が休まることがない。
まるで、哀川翔と竹内力だ。
クリント・イーストウッドとバート・レイノルズだ。
片岡千恵蔵と市川歌右衛門だ。古いか。
疲労困憊状態で、仕事場に戻ったら、
「うひょひょひょ。ついにやりましたね~」
と邪悪なT君が寄ってくるではないか。何も言ってないのに。
「バレてますよ~だってほっぺたに青のりがついてるじゃないですか」
ついにカツ丼と焼きそばのコンボに行ってしまったわけですね~うひょひょひょ」
なんということだ。
いちばん知られたくない奴に知られてしまった。一生の不覚である。
「そのコンボもいいんですけどね。実は高円寺にイイ店があったんですよ~。
なんとそこの店ではハムカツを出すんです。ハムカツ。うひょひょ」
ハムカツだって?
思わず動揺する僕だったが、それはまた別の話。