Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

何のための幸せ

2009年05月11日 | 日々、徒然に
「世の中、お金が全てだもんね、嫌になる」
「うーん。そうとも限らないと思うけど」
「いや、絶対そう。あたし、『アンパンマン』の世界に行きたいなー」
「え? 『アンパンマン』ってお金が出てこないの?」
「そうだよ。知らなかったの? みんな物々交換だよ」
「ええーっ!! 知らないよー」
「アンパンマンは自分の顔をみんなに食べてもらうじゃない」
「そうだけど、ジャムおじさんは、どこからパンの原料を?」
「ヤギおじさんから黄金の小麦をもらってくるのよ」
「そうなの? でもヤギおじさんって誰?」
「そういうおじさんがいるの」
「そのおじさんは、黄金の小麦を作ってるわけだ」
「しょくぱんまんも、町の人たちにパンを配ってるし」
「カレーパンマンは…カレーをみんなに?」
「そう」
「凄いな。アンパンマンはコミュニストなの?」
「あんたの言ってる意味がわからないけど、そういうこと」
「じゃあメロンパンナちゃんは?」
「メロンパンナちゃんは…メロメロパンチを…」
「それって攻撃じゃん? コミュニストがそんなことしていいの?」
「知らない。それにメロンパンナちゃんはコミュニストじゃないと思う」
「ばいきんまんは物々交換しないよね?」
「うーん。ばいきんまんはドキンちゃんにけしかけられて、パンとかを盗ろうとする」
「ばいきんまんって、武器とかロボットをいっぱい作るけど、結構お金がかかるんじゃない?」
「たぶん、その辺に鉄とかが落ちてるんじゃないの」
「ばいきんまんはテロリストなわけだ。しかも性悪女のドキンちゃんの言いなりで」
「なんでそうなるの。あんたが言うとみんな邪悪になっちゃうじゃない!」
「まあまあ、三木たかし先生も亡くなったことだし」
「そうなの? 『アンパンマンのマーチ』の作曲の?」
「うん。ほかにもテレサ・テンの『愛人』『つぐない』とか、
 西城秀樹の『ブーメランストリート』とか、石川さゆりの『津軽海峡冬景色』とか」
「このあいだ亡くなった清水由貴子さんの『お元気ですか』もそうだったわね」
「キャンディーズの『哀愁のシンフォニー』もそう。あれは名曲だよ」
「惜しい人を…」
「ご冥福をお祈りします」





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