Days of taco

やさぐれ&ヘタレtacoの日常と非日常

自分と向き合う

2006年09月02日 | 映画など
夜、新宿の喫茶店で
映画プロデューサー、安岡卓治さんに取材する。

安岡さんは、
主にドキュメンタリー映画のプロデュースを手掛けている人で、
オウム真理教の内部に入り込んだ、
『A』『A2』(森達也監督)。
イラク戦争真っ最中のバグダッドを取材した、
『リトルバーズ・イラク戦火の家族たち』(綿井健陽監督)。
引きこもりの兄にカメラを向けた、
『home』(小林貴裕監督)。
イスラエル、ガザ地区の女性を描いた、
ガーダ パレスチナの詩』(古居みずえ監督)。
といったドキュメンタリー映画を世に送り出している。

これらの映画は、テレビや新聞では決して描かれない部分、
もしくは描かれてもモザイクがかかるような部分を見せてくれる。

犯罪者集団の日常生活とか。
空爆で死んだ子供の遺体とか。
部屋に閉じこもっている肉親の苦悶の姿とか。
戦時下にもかかわらず、歌い、踊り、食事を楽しむ人々とか。

普段見られないもの。
しかし、確実に世の中に存在しているもの。
そうしたものを映像作品として、
かなりの強度を持って、見る者の心を揺さぶる。

世の中に、何か不満を持ち、
何かを見つけようとしている映像作家たちをサポートし、
彼らが撮った映像をどうやって作品にし、ビジネスにつなげるか。
──それが安岡プロデューサーの役割である。
映画が大好きで、そしてそれ以上に人間が大好きなのだろう。

「真剣に自分と向き合うと、そりゃ大変ですよ。でも面白い」

そう笑顔で語る安岡プロデューサー。
いつの間にか取材時間は3時間を超えていた。
感謝してもしきれないほどの言葉をいただきました。
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1 コメント

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Unknown (taco)
2006-09-02 08:45:09
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