クリント・イーストウッド監督『J・エドガー』を見る。
ほんと、何度も同じことを書くが、
イーストウッドは傑作をいったい何本作れば気が済むのだろう。
映画は光と影の芸術だと言うけれど、
陰影に富んだJ・エドガーの人物像と、
この稀代のFBI長官が生きた
アメリカという国の姿が浮き彫りに。なんとも濃厚。
FBIとかギャングとか、
アメリカ映画にはつきもののネタであり、
それをアメリカ国民、ひいては世界中の観客が享受していた。
その裏側というか、アメリカの影の部分を
ひとりのFBI長官を通して見つめていると書けばわかりやすいだろうか。
ジェームズ・ギャグニーのギャング映画が
何度か挿入され、そうした虚構の部分もアメリカである。
功成り名を遂げた(ように見える)エドガーが伝記作家に
虚実が曖昧な半生を語りながら、
現在と過去の時系列が激しく移り変わる多重構造。
エドガーという一筋縄ではいかない人物を語るには、
こうした複雑な語り口がベストなのだろう。
ディカプリオという俳優は、
『タイタニック』の影響か、ずっと19歳のあんちゃんのような
イメージがあるのだけど、もう37歳。
本作では20代から70代まで、特殊メイクをしながら熱演。
歳を取って恰幅のよくなったディカプリオは、
ジャック・ニコルソンそっくりというか、まさに性格俳優。
そんなディカプリオにそっと寄り添う
秘書役のナオミ・ワッツも素敵。この女優さんはいつ見ても素晴らしい。
それにしてもイーストウッド。今年で82歳とな。
あと何本この人の映画を見ることができるのだろう。
今度はビヨンセで『スター誕生』である。あと俳優にも復帰するらしく、
メジャーリーグの老スカウトの役と聞く。
いまやアメリカを背負いまくりの人だな、と。
ほんと、何度も同じことを書くが、
イーストウッドは傑作をいったい何本作れば気が済むのだろう。
映画は光と影の芸術だと言うけれど、
陰影に富んだJ・エドガーの人物像と、
この稀代のFBI長官が生きた
アメリカという国の姿が浮き彫りに。なんとも濃厚。
FBIとかギャングとか、
アメリカ映画にはつきもののネタであり、
それをアメリカ国民、ひいては世界中の観客が享受していた。
その裏側というか、アメリカの影の部分を
ひとりのFBI長官を通して見つめていると書けばわかりやすいだろうか。
ジェームズ・ギャグニーのギャング映画が
何度か挿入され、そうした虚構の部分もアメリカである。
功成り名を遂げた(ように見える)エドガーが伝記作家に
虚実が曖昧な半生を語りながら、
現在と過去の時系列が激しく移り変わる多重構造。
エドガーという一筋縄ではいかない人物を語るには、
こうした複雑な語り口がベストなのだろう。
ディカプリオという俳優は、
『タイタニック』の影響か、ずっと19歳のあんちゃんのような
イメージがあるのだけど、もう37歳。
本作では20代から70代まで、特殊メイクをしながら熱演。
歳を取って恰幅のよくなったディカプリオは、
ジャック・ニコルソンそっくりというか、まさに性格俳優。
そんなディカプリオにそっと寄り添う
秘書役のナオミ・ワッツも素敵。この女優さんはいつ見ても素晴らしい。
それにしてもイーストウッド。今年で82歳とな。
あと何本この人の映画を見ることができるのだろう。
今度はビヨンセで『スター誕生』である。あと俳優にも復帰するらしく、
メジャーリーグの老スカウトの役と聞く。
いまやアメリカを背負いまくりの人だな、と。
とてつもなく広いものになるでしょう。