旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

同窓会のあり方

2014-11-10 15:10:17 | 時局雑感


 臼杵高校関東地区同窓会に参加した。85名が集まり、講演、総会、懇親会、二次会と、延べ6時間近い会合であった。年1回、懐かしい臼杵弁で語り合う会である。
 幹事の報告によれば、対象者は約1000名、うち呼びかけに対し返事の来る人が約200名、うち参加者が85名ということだ。昨年は105名の参加であったので、幹事としては100名の参加を悲願としている。
 幹事の期待は、比較他校の動静による。臼杵高校の歴史は117年に及ぶが、同様の歴史を誇る高校が大分県内に4校ある。杵築、宇佐、竹田と我が臼杵高校である。(より古い高校が2校あり、大分上野が丘と中津南で120年を超える)。他校、特に竹田と杵築は、毎年200名以上の参加を得ているようだ。ただ、その手口は何年かの同期生会合を義務付け、対象学年は数十名ずつの参加あり、それを動員力としているようだ。
 因みに私の同期は昨日3名の参加であったが、同期生だけの集まりではいつも10数名、多い時には20名集まる。したがってそれ等をぶっつければ動員力は増すのだろうが、それはまた別の会合になるのではないか? アンケートなどの大方の意見は、「そんな必要はない」、「無理をせず自然体で行け」、「継続にこそ意義あり」…というもののようだ。それでいいのではないかと思う。

 それよりも心配な報告は、現臼杵高校の在学生は1学年200名を割りつつあり(来年から1クラス減)、もっと心配なのは現在の臼杵市全体の小学校1年生の人数は250名に満たないということだ。そのうち何人臼杵高校に来るのだろうか? やがて後輩どもは数えるぐらいしかいなくなるのではないか? 同窓会どころではないのではないか?
 まあ、心配しても仕方ないことであろうが……


冬は歓迎されていないか?

2014-11-08 15:24:16 | 時局雑感


 昨日は立冬であった。今年は急に寒くなったので、立冬と言われて肯ける気がした。
 ブログを書き始めて8年になり、毎年四季の移ろいに触れているが、過去7年を読み返して立冬について書いている年は少ない。2009年に「24節気の酒」を書き続けたので、当然ながら立冬についても書いた。その翌年、燗酒について書いて立冬に触れている。どうも酒との関連で立冬が出てきたようで、季節の表現としては題材にされてないようだ。
 四立について言えば、立春の記述が一番多い。寒く長い冬を通して春の来るのが待ち遠しいのだ。「春よ来い。早く来い」と呼び続け立春を待つのである。立秋もまた多い。特に異常気象の猛暑日が続くようになり、秋を待つ気持ちがいっそう募る。立夏についても記述は少ないが、「海へ、山へ」と開放的な気分を掻き立ててくれるので、悪い気持ちは抱いてない。
 それらに反し、立冬はあまり歓迎されていないのではないか? 冬には全く申し訳ないが、これからだんだん寒くなる…、日がどんどん短くなる…、なにか暗い世界に向かうような気持ちになる。立冬はその入り口のようで気が重い。
 冬にも、立冬という言葉にも何の罪もないのだが……


オバマは何故負けたのか … 米中間選挙

2014-11-06 14:40:59 | 政治経済


 事前の予想通り、オバマ民主党は歴史的大敗を喫した。6年前に「チェンジ」を掲げてさっそうと登場した姿は見る影もない。何故かくも無惨に負けたのか?
 民主党は2008年経済危機(リーマンショック)からの経済の立ち直りを強調した。過去4年半で1千万以上の雇用創出、大統領就任時10%であった失業率の6%を下回るまでの改善…、通常ならこれだけの経済効果はかなり説得力を持ったはずだ。
 ところが世論調査では、経済状態が「悪くなっている」、「変わらない」と答えた人が70%を超えたという。経済指標では改善したはずだという数字が出ているが、国民一般にはそれが行きわたっていない。日本にも聞いたような話がある。「株は上がった」、「企業も儲かってきた」、「賃上げもやった」…と政府の掛け声は高いが、一般国民には「実感がない」、「大企業だけで中小企業や下々まで浸透してない」。
 日米の現象を同一に論じることはできないかもしれないが、その底辺には、新自由主義政策による「格差の拡大」、「中間層の崩壊、貧困層の拡大」という現実があるのではないか? アベノミクスもオバマの経済政策も、経済を活性化させようとするが、その成果は大企業や富裕層にもたらされ、広大な貧困層には及ばない。
 安倍首相はそんなことには気が付いていないだろうが、オバマはそれに気が付いていたのかもしれない。だから彼は、「最低賃金の引き上げ」、「「格差是正」を政策に掲げた。しかし共和党の抵抗もあって実現に至っていない。この公約違反では、国民の支持を維持することはできなかったであろう。
 公約未実現と言えば「核廃絶」もある。就任直後、「核廃絶の世界を目指す」プラハ演説でノーベル平和賞を受賞したオバマ大統領は輝いていた。その輝きはいつから消えて行ったのであろうか?

 選挙結果を、「共和党が勝ったのではない。民主党が負けたのでもない。オバマが負けたのだ」と評する向きがある。もしそうなら、残る2年、オバマは本来の姿に立ち戻るべきではないか? 「国民生活の根本的向上」も「核廃絶」も、究極的には共和党も反対できない課題であるはずだから。


柳家小三治の会に行ってきました

2014-11-05 11:11:38 | 文化(音楽、絵画、映画)


 文化の秋に相応しく落語の会に出向いた。府中の森芸術劇場の「錦秋柳家小三治の会」で、昨年から続けている娘との「日本の古典芸能に触れよう」計画の一環だ。
 小三治も落語協会会長を降りて顧問となり、同時に人間国宝の指定も受けたようで、だんだん先が短くなり、いつ「落語などやめた」と言い出すかわからない雰囲気もあるので,機会があれば聴いておこうと思っている。隣り町のような府中でやるというので娘と出かけた。
 若手の入船亭小辰に始まり、今年真打に昇進した桂やまと、古今亭志ん好、上方からの桂吉坊と続き、トリが柳家小三治の『百川(ももかわ)』であった。ただ、何と言っても前の若手と小三治の差が大きすぎる。比較する方が悪いのかもしれないが、間の取り方、絶妙な口調…、全てにおいて別ものという感があった。(他の4人がヘタというわけでは決してないので念のため)
 小三治75歳…、いよいよ枯淡の境地に入ってきたと言えるのであろう。

             

    


秋深まる

2014-11-03 13:22:09 | 時局雑感


 早くも11月の3日を迎えた。今年もあと2か月か……
 甲州街道のケヤキも色づいてきた。この木々が、柔らかい黄緑に芽吹いたのはつい先日のような気がするが、早くも落葉の準備を始めている。まだ緑が多いが、またたく間に色を染めて、木枯らしとともに舞い散っていくであろう。
 そして、今年も終わり、また齢を重ねる。

  
              

 庭のハナミズキは紅葉の盛りだ。春、白い花をつけ、夏は緑で日差しを遮り、秋の短い時間紅葉してまたたく間に散ってしまう。そして、何もつけない枯れ木のような姿で長い冬を越す。この潔い姿がハナミズキの魅力であろう。
 今月中旬には庭師が入る予定で、全て丸坊主になる。それまで私の目を楽しましておくれ。

       
       


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