昨日は立冬であった。今年は急に寒くなったので、立冬と言われて肯ける気がした。
ブログを書き始めて8年になり、毎年四季の移ろいに触れているが、過去7年を読み返して立冬について書いている年は少ない。2009年に「24節気の酒」を書き続けたので、当然ながら立冬についても書いた。その翌年、燗酒について書いて立冬に触れている。どうも酒との関連で立冬が出てきたようで、季節の表現としては題材にされてないようだ。
四立について言えば、立春の記述が一番多い。寒く長い冬を通して春の来るのが待ち遠しいのだ。「春よ来い。早く来い」と呼び続け立春を待つのである。立秋もまた多い。特に異常気象の猛暑日が続くようになり、秋を待つ気持ちがいっそう募る。立夏についても記述は少ないが、「海へ、山へ」と開放的な気分を掻き立ててくれるので、悪い気持ちは抱いてない。
それらに反し、立冬はあまり歓迎されていないのではないか? 冬には全く申し訳ないが、これからだんだん寒くなる…、日がどんどん短くなる…、なにか暗い世界に向かうような気持ちになる。立冬はその入り口のようで気が重い。
冬にも、立冬という言葉にも何の罪もないのだが……
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