東日本大震災から2年を過ぎて、その復興の遅れにいらだちを感じていた。放射能汚染土の処理一つをとっても、未だ目途が立っていない状況で、政治の貧困を感じる。
一方、現地の人々は力強く歩き始めている。日々生きていかなければならないことを考えれば、政治の貧困や行政の遅れなど待ってはいられず、当然のことと言えるが…。
今朝、テレビ「鶴瓶の家族と乾杯」を見ていると釜石市が舞台になっていた。震災で家族を失い、また自らも津波に流されて生死をさまよった人たちが多く出てきたが、そこには今や悲しみを乗り越えて、大らかに明るく生きている姿あった。
その一人の女性は、津波をのがれて逃げた場所で、同じく逃げてきた男性と知り合いお付き合いをはじめ、愛を実らせてそれを「震災ラブ」と語ってくれた。そしてそのような震災ラブが、周囲にいくつも芽生えてきたことも。
またある女性は、広島から復興支援に来てくれた広島県警の警官と恋におち、見事な「復興ラブ」のしるしとして大きなお腹を見せてくれた、その後、立派な女児を出産したという。
あの悲惨な災害のあと、そのような愛とか恋とかに触れてはいけないような感情さえ抱いていたが、人々は確実に新たな歩みを始めていたのだ。そして時を経て、そのような話題がようやく語り合えるようになったのだ。
ゲストの高橋尚子さんの、「心の復興がようやくスタート台に立ったという印象でした」という言葉が心に残った。
2月25日の投稿で、「満開のわが庭の紅梅」を掲げたが、今朝気が付いてみると、梅は見事に芽吹いていた。。つい先日まで、散り遅れた小さい花びらをつけていたと思ったが……。