旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

山びこの会「下町界隈歩き」に参加して

2012-02-19 16:05:52 | 文化(音楽、絵画、映画)

 

 何度かこのブログに登場願った「山びこの会」は、その名の通り登山や山歩きを主目的とするが、年に何回かは「ミカン狩り」や「名所めぐり」なども企画してくれる。私はこれらの平地歩きや年末の総会(いわゆる忘年会と称する飲み会)にしか参加しない横着な会員であるが、そんな人間をも温かく受け入れてくれる包容力がこの会の良さであろう。
 昨日はその2月例会で、「江戸界隈の下町歩き」というので、これこれと思い参加した。その目玉の一つが、今を時めくスカイツリーというのも私の重い腰を上げさせた理由であった。なにせ周辺でスカイツリーの話が事あるごとに出るので、もうソロソロ見ておこうと機会を狙っていたのだ。
 しかしこのツアーは老骨にはこたえた。両国橋西口を9時に出発、旧安田庭園や震災・戦災慰霊堂を見学するまではいいが、北斎通りを北に向かい、大横川親水公園、横十間川、十間橋などの“スカイツリー・ビューポイント”を回りながらその真下に到着(業平橋駅)。昼食休憩はあったが、その後、桜橋、待乳山聖天、言問橋とツリーのビュー・ポイントをめぐり、なお、浅草神社、入谷鬼子母神、鶯谷陸橋から寛永寺根本中堂を経て谷中墓地に至った。墓地をくまなく歩き最後は「夕焼けだんだん」で夕日を拝み散会するという14キロ、6時間にわたる行程である。
 もちろん、このような行程は山びこのメンバーにとっては屁みたいなものであろうが、日ごろほとんど歩くことをしない喜寿直前の老骨にはこたえた。谷中墓地に向かうころから両足の股関節が痛くなり、夕焼けだんだんについたころには、夕焼けを眺めるどころか、傍の喫茶店に座り込みコーヒーをすするありさま。(もっとも、まだ4時前で夕焼けには早かったが) ようやく日暮里駅の第二次会場にたどり着き、そこで飲んだ「菊姫山廃純米」、「南部美人純米吟醸」で何とか生気を取り戻すという体たらく。

 しかし、振り返ればこのツアーは内容があった。スカイツリーはともかく、江戸下町の歴史と濃厚な文化に数多く触れた。一つじっくり振り返って、街や史跡の名前だけでも書き残しておこう。(つづく)

              

   

                        


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