旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

K君のこと … 高校同窓会にて

2012-02-06 10:36:04 | 

 

 臼杵高校第6回卒業生(昭和29年卒)は今年で喜寿を迎える。東京近郊に40名近くはいるはずであるが、毎年20名ぐらいが集まる。以前は30名ぐらい集まっていたが、だんだん動けなくなった人が増えたのだろう。しかしこの20名は近年固定してきたので、まあ、元気な連中が集まっているといえるのであろう。
 元気だといっても、集まれば病気か死ぬ話が多い。同窓会というのは懐かしく楽しいものだが、齢を取るにつれて病気と死ぬ話ばかりになるのが面白くない。かくいう私も、昨年は脳梗塞を患い、それをうっかり年賀状に書いたので病状の質問攻めにあい、書いたことを後悔している。
 その中でK君は全くそのような話をしない。高知市で学校を開き子供の教育に取り組んでいることが、彼を未来志向、夢のある話に向けているのであろう。76才になっても現役バリバリという感じで、そのエネルギーをもって、毎年東京の同窓会に四国から出てくる。実に快男児である。

 会が終わってK君と二人でお茶を飲んだが、彼はしきりに「高知に遊び来い」と誘う。「俺のいるうちに是非とも来い。たっぷりと案内する」としきりに誘う。しかも、私が『旅のプラズマ』で、高知市の隣の安芸市を訪ね弘田龍太郎について書いていることにふれ、「四国でも龍太郎が安芸市出身であることを知らない人が多い。俺の学校の父兄を集めるからその話をしてくれ」など、実に夢の多い話が弾んだ。
 結果は、今年こそ高知に行こう、ということになった。秋がいいというので紅葉をねらい、彼の薦める「黒潮温泉」をはじめ、一度は行きたいと思っている四万十川などを愉しみたい。まぐろで高知の酒を飲むことはもちろんだが…。
 春は「高校喜寿同窓会」で九州に帰るので、秋は四国とするか…。何とも楽しくなってきたなあ。、


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