旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

国民本位の政治革新母体を

2009-07-05 13:35:22 | 政治経済

 昨日のブログに、自公与党と民主党のなじり合いは「目くそ鼻くそを笑う」様なものだと書いた。特に政権担当能力を失った自民党は、相手の敵失による得票増しか望めないので、とにかく相手の失点だけが頼りだ。
 双方とも「お前の目くそは、俺の鼻くそより汚い」とののしり合っている。汚い度合いが相手より低いので、私を支持してくださいと言っているのだ。どちらも汚れていることに違いなく、そのようなものを支持できるわけがない。
 せめて、双方とも目鼻をきれいに洗って(政治献金問題なら双方とも抱えているのだから、相互に釈明して)、「国民の皆さんどちらがきれいか」と問うて欲しい。それよりも重要なことは、国民の生活をこうする、国の未来をこうするという政策の提起であるが。

 いずれにせよ、自民党政治の流れの中ではこの国の未来はない。 また自民党の片割れ(特に金権体質の総本山田中派などの流れ)が主流を占める民主党にもそれは出来ないに違いない。 戦後自民政治からの脱却は、これまでその潮流に手を染めなかった人たちに拠るしかあるまい。

 社民党も、自民と連立を組んだ村山社会党の歴史があるので、既存政党で自民政治に全く染まってないのは共産党だけだ。共産党は国民本位の政治を提起し続けているが、今すぐ共産党を中心にした政権を樹立するのは、国民の根深い反共思想もあって無理だろう。共産党自体も、当面の最重要課題は政治の革新だと言っている。
 ここは、旧来の自民政治に汚れていない人たちによる新しい政治団体が必要な気がする。恐らく、国民本位の政治を中心課題にした「21世紀の新しい日本をつくる会」的な組織で、それを、憲法9条の会とか、革新懇とか派遣村実行委員会など草の根会が支持し、政党的には共産党や社民党、また、自民党と民主党から決別した良心的政治家の集まる「新民主党」などが支持して大きな輪を広げる・・・古い言葉で言えば「救国国民統一戦線」的なものが必要だろう。

 しかし、その「新しい日本をつくる会」のヘッドにはかなりの人物が要る。何人か頭に浮かぶが、実現はそう簡単ではあるまい。
 絵に描いた餅、ない物ねだりか・・・? しかしそれでは、多くの国民は“目くそ”か“鼻くそ”を選ばなければならない。
                   


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