旅のプラズマ

これまで歩いてきた各地の、思い出深き街、懐かしき人々、心に残る言葉を書き綴る。その地の酒と食と人情に触れながら…。

素晴らしきかな ワトソン

2009-07-20 16:24:15 | スポーツ

 全英オープンの、トム・ワトソンの2位には驚いた。17歳の石川遼に気を取られていたところ、59歳のトム・ワトソンがするりと勝ち抜いていた。昨年は確かグレグ・ノーマンが優勝に絡み大いに沸かせたが、今年は還暦前のワトソンが出てきた。
 1977年のターンベリーでの、「真昼の決闘」と呼ばれたジャック・ニクラウスとトム・ワトソンの優勝争いが歴史に残るが、そのターンベリーの勝者は未だ健在であったのだ。残念ながら今回は2位に終わったが。

 ワトソン風の顔は、アメリカ人の一部を占めていると思っている。大統領のジミー・カーターも同種だと思う。いずれも、さわやかで涼しげな顔だ。カーター大統領など特に実績を上げたのかどうかわからないが、最近でも「平和外交」などになると彼が登場したりしている。
 ワトソンは最早消えたのかと思っていたら、ドッこい、『ジ・オープン』となればチャンと出てきて、59歳で優勝を争う。
 それにしても、18番ホールの最後の2.5
メートルパットをはずして勝利を逃した。それまで10メートル以上や8メートルパットなどをねじ込みながら、最後の勝機は「還暦の男」にも重いのであろう。しかし、72ホールを同率首位で終えたことは、実質勝利に値しよう。素晴らしいことだ。

 とにかく、そのさわやかな立ち居振る舞いに接しただけで、第138回全英オープンを見る値打ちがあった。
                            


投票ボタン

blogram投票ボタン