桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

盛一国賠裁判

2017-11-24 | Weblog
今日の盛一さんの国賠裁判は、裁判も記者会見も予想以上のマスコミが来てくれた。
弁護団は、全く傍聴者を意識しないから訴状の朗読をしなかったが、原審で日野町事件の弁護をされた信頼出来る弁護士さんも加わっているので、そう展開を案じないで良いのではないかと思った。
まだ国からの反論はなくて認否は次回だとか。
記者会見は、それなりに記者の質問もあり、国の認否次第では、大きな報道も期待出来る感じなのが嬉しかった。

久しぶりの金沢

2017-11-24 | Weblog
作日、久しぶりに金沢に来た。
俺の初飛行機体験は、今から20年前の羽田、小松空港間だった。
仮釈放で社会に帰って間もなく、金沢で行われたマルセ太郎さんの公演を見るため、恩人の女性に誘われて来た金沢だった。それからは親戚の娘が結婚して住んでいたり、冤罪仲間の福井女子中学生殺人事件の裁判があったりしたことから、もう10度くらいは来ているかも知れない。
作日は、今日が初公判になる盛一さんの覚せい剤使用でっち上げ事件に絡む,検察官の調書隠し問題での国賠裁判を支援するために来た。
ちなみに盛一さんの裁判は、覚せい剤使用をした覚えがないのに尿から覚せい剤反応があって有罪になったが、警察による証拠捏造は日常茶飯事だ。盛一さんは、何としても無実を証したい、再審をしたいと願って行動しているから、何時の日にかは警察の鑑定の捏造は明らかになると思っている。
今回の国賠裁判は、その裁判のときに、盛一さんを有罪とする証言をした女性の検察官調書を、検察官が「無い」と嘘を言ったことが明らかになったことで行うものだ。
盛一さん自身が情報公開を利用して隠された検察官調書を発見したのだから、身の潔白を明らかにしたいと言う彼の思いは熱い。この1つだけでも盛一さんの無実は信用出来る。検察官の証拠隠しは冤罪作りの大きな原因だ。盛一さんの事件は小さな事件だが、中身は,どの冤罪事件にも共通する重大な問題を含んで居るから、今日の初公判後には記者会見をして社会にアピールする予定にもなっている。
そんなことでの金沢入りだったが、初めての新幹線を下りて駅を出たらば,あの見慣れた鼓を模った金沢駅の象徴が無い!新幹線の開通で改築したのか、それにしても撤去するなんて惜しいことをしたものだ!と思いながら近江町市場方向のホテルに向かって歩いた。歩いたが、歩くほどに寂しくなり、やがて高速道路が見えて判った!
東口では無くて西口に出て歩いていたのだ。いやはや。
東口には、あの太鼓門はあったし、記憶にある賑やかな街並みもあった。