桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

収録

2016-01-08 | Weblog
今日はラジオ番組の録音だった。
袴田事件の鑑定もされた法医学者の押田先生に出て頂き、袴田事件を中心にお伺いする予定だったが、 何しろ50年も法医学者をやられて、種々な体験をなされている先生だから、とても予定通りには行かなかった。何とか30分の2本に収まったが、全く物足りなかった。それに弁護団長と話をされたらしくて、残念ながら俺の聞きたい部分はNGみたいで聞けなかった。放送に乗った部分より、打ち合わせで伺った話が凄くて、とてもじゃないが警察が鑑定を独占するなどは無理、無茶なことだと、改めて感じた。
放送後、先生の高校以来の友人が来られて一緒に食事とカラオケをした。
久しぶりのカラオケも楽しい収録だった。

忘れてたよ

2016-01-07 | Weblog

俺は社会に帰ったとき、我が家に帰り、真っ先に神棚を叩き壊して庭で燃やした。「この貧乏神!!」なんて言った覚えがある。
神様!?仏様!?
冤罪者は神や仏を、どう考えるのか、みんなの思いを聞いてみたいが、俺は「くそったれ!!」と思ってたな。でも、この頃、少し違うんだなぁ。
連れ合いと年始回りをした後、笠間稲荷に初詣に行った。なぜか行きたかった。狐だよね、稲荷さまは?別に、狐を信じてる訳じゃないし、神や仏への思いが変わったとも思わないが、年の始まりに自分の思いを刻む相手が欲しい、そんな気持ちだったかな。
今年、俺が思うことを念じ、連れ合いと引いた御神籤は、もちろん、訴訟事叶う、待ち人来るなどばかり!!総てが良いことだったが、「生死、善人は生き、悪人は死す」だって!?
これ、どうかねえ!?
笠間稲荷は、あの大震災で折れた石鳥居が、まだ折れたまま。

同級生の死

2016-01-07 | Weblog
先日、利根町に住む同級生から「同級生が亡くなった」とメールがあった。
これで何人目かなぁ。
29年も塀の中にいた俺は、余り同級生たちとの付き合いがない。亡くなった同級生とも格別に親しくななかったし、同じ利根町にいたこともあって、何度も顔を合わせていたが、特別に話したこともなかった。
でも、新聞の死亡欄で名前を見ると、68歳で逝った彼のことが思われたし、昔の想い出が甦って来た。
小学4年のとき、学区を変える転居をしたが、俺も妹も、そのまま布川小学校へ通い続けた。その通学路で最初に会うのが、亡くなった同級生だった。だから、下校時は、一緒に中学校が存在するだけで畑しかなかった岡を通り、その山道で遊んだりした。林にある枯木を倒して薪にするため、二人で大木と格闘したこともあったなぁ。
結構、一緒に遊んだ仲だったことを思い出したらば、まだ夢もあったろう彼の死が悲しみになった。
タカちゃん!と俺は呼んでいたが、森杉高久くん、どうか安らかに!!!

官僚こそ、国家を潰す!!

2016-01-07 | Weblog
証拠隠滅は、日本官僚の常套手段だが、それは司法関係だけではなくて、総ての官僚組織に蔓延した病なのかも知れないね。
俺は戦後産まれだし、戦前のことは知らないが、日本人って、昔から、こんな民族だったのかなぁ。
外務省がアメリカに対して、歴史的文書の公開を止めるように申し入れた、憲法解釈を変更した法政局は議事録を抹殺した、どいつもこいつも目先のことしか考えない。清廉潔白なんて言葉は、頭が良いとされる官僚には、全く無縁の言葉なのだろう。
あの戦争後、霞ヶ関では大量の戦争関連文書が燃やされ、無き物にされたが、ただただ自分たちの責任を回避することだけに汲々とする官僚たちを見ていると、この人たちは国家を、どのように考えているのかと不思議でならない。
どの国でも同じだが、国家は、今を生きる人たちだけのものではない。どのような国家運営をしたのかなど、その歴史的経過を正確に記録して遺すことは、明日を生きる人たちへの使命であるはずだ。
これは国家としてではなく、人類としての使命でもあるだろうに、その理念さえも弁えない日本官僚。頭が良いと言われるだけに辻褄合わせや自己利益の捻出手段などは巧みだが、哀れな存在だよなぁ。

超爆睡

2016-01-06 | Weblog
昨日の朝、目覚めて「いゃあ超爆睡!」と言ったらば、隣のベッドで連れ合いが「何が臭い!?」だって。
俺は香りに敏感で、だから刺激の強いタバコは苦手なのだが、店に入って出て来る食べ物でも「これは生物を触った手で触れたかも知れない、生臭い匂いがある!」などと言っては、連れ合いを唖然とさせる。
つい先日も「洗濯物に洗剤の香りが残り過ぎてる」と言ったり、「今日は水の臭さがある」などと言っては呆れさせたモノだから、きっと「爆睡」を、臭いと勘違いしたのだろう。
我が家の寝室は抗酸化塗料で処置をしてあるので、実に爽やかな部屋なんだけどね。

穏やかに

2016-01-02 | Weblog
年末年始は、連れ合いの実家でお婿さん。
穏やかな時間を過ごしていると、冤罪を晴らすために嵐のような時間を過ごしていた当時が懐かしくなる。こんな穏やかな時間を、仲間たちにも取り戻して貰いたい。
今年も、少しでも仲間たちの力になれるように闘いたい。
個人的な目標は、2つ、いや3つかな?
また明るく楽しい1年になるだろうけど、やるぜ!!