今日も、大阪で作られた冤罪の事実を書いたが、先日の日弁連での集会のおり、「江戸時代の冤罪の統計はないのか、と問われて調べたらば、当時は、冤罪を作った人が処罰された」と、東電OL殺人事件の支援をされた方が発言した。
俺は、どのような冤罪で、どのようなことだったのか、全く知らないが、江戸時代に冤罪を作ってしまった役人が処罰されていたのかと、少し驚いた。将軍と言う「神」が存在して、その神の名代として取り締まりをしていた奉行所関係者が間違えると処罰されていたとしたらば、今の時代は何だろう。
先般の国連・拷問禁止条約委員会では、「日本は中世の名残がある」と発言したけれども、警察や検察がやり放題で、どのような冤罪を作っても「判断が間違えている」と、平然と語るのでは、今の時代は中世に悖るのではないか。
石を抱かせ、鞭で打ち、拷問が取り調べの基本で野蛮な時代と思っていた江戸時代も、今よりもマシなことがあったのだ。
役人が新しい「神」の名代になった明治から昭和時代の名残が、今の警察と検察のやり放題を作ったのだが、新しい時代に相応しく、いや、人間社会の当然として、過ちを犯して冤罪を作った警察と検察を処罰する法律は、早急に作る必要があるだろう。