桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

明らかな嘘

2020-02-26 | Weblog
昨日は国賠裁判の期日だった。
弁護団から証拠開示問題に関して、求釈明を求めたのに対して、昨日、初めて法廷に現れた男性が応えた。
多分、東京高検から応援派遣の牛山と言う検察官かと思われる。
検察官の慣習である風呂敷に包んで裁判資料を帰ったこと、国側書面にある代理人の捺印は、殆ど同じ印鑑なのなに、この牛山さんと代理人として出廷している筆頭女性の印鑑である豊田さんだけが自分の印鑑を捺していることからの推測だ。
昨日は、何時も発言する豊田さんではなくて牛山さんが発言したのは、訴訟当事者になる検察庁が正面に立って応戦して来たということだろうが、あれこれのやり取りの中で、この牛山さんが「当時の検察官が明らかな嘘を言ってはいない」と応えたのだ。
明らかな嘘❓️
明らかでない嘘があるということ❓️
高裁での裁判のとき、弁護団は目撃者と言われる人たちの証言調書の開示を求めた。事件の夜、私と杉山に地元付近で会ったとか、見たとかの発言は違っているのではないかとして、その人たちが発言経過を示す調書を出して欲しいと求めたのだが、裁判所が検察官に調書の存在などを訊ねたのに対して、当時の検察官は「これまでに提出した調書と同じ内容が書かれたものだから開示する必要はない」と返答しのだ。
ところが、第2次再審で、その調書が提出されてみると「事件の夜に会った、見た」と答えていた裁判での証言などとは違い、「事件の夜かどうか、ハッキリとしない」と書かれていたのだ。
それで「裁判官の質問に虚偽の答えをして証拠開示を妨害した」と検察官の責任を追及しているのが、布川事件の国賠裁判だ。
当時の検察官が事実に反することを主張したことは間違いないだろうが、明らかな嘘を言っていないとは、どういう意味なのだろうか❓️
嘘つき総理大臣、安倍晋三の覚えめでたく、次期検事総長の黒川検事長の率いる東京高検だけあるね。
募っていたが募集はしてない!とは、安倍晋三の迷言だが、あの迷言は黒川が教えたのかもね。
何時も検察は、これだ。明らかでない嘘があるならば言ってみろ‼️