桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

間違いの本質

2020-01-08 | Weblog
ゴーン事件に絡んで、今日も、たまたま郷原さんの書いたモノを読んだが、検察に対する評価では、なかなか本質を指摘する人がいないと思わされるばかりだ。
郷原さんだけではなく、多くの人が日本司法の有罪率99パーセントは、「有罪に出来ない事件は起訴しないからだ」と思っているようだし、書いている。今日も「有罪に出来ない事件は起訴しない」とあった。
違う。
日本の検察が「有罪に出来ない事件を起訴しない」なんて有り得ない。「有罪にしたい事件を起訴して、有罪にしてもしなくても良い事件は起訴しない」のが日本の検察だ。
有罪に出来ない、ではなく、有罪にしたいか、したくないか、ね。
ここは絶対的な違いだし、日本司法の特異性だろう。
だから、有罪にしたいと思えば証拠は捏造するし、隠滅もする。
ここを理解しない99%問題は、どれもが間抜け、的外れな論でしかない。本質を理解しない、出来ないのだろうな。