桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

みんな嘘

2020-01-22 | Weblog
法務省がゴーン事件で批判に晒される日本司法に対して弁解するQ&Aを作ったらしい。
どうせホントのこどもなどは言わないし、言えないのだから、そんなのを見る気もないが、ときどき開くFBで否応なしに目にしてしまう。
良くもまあ、こんな建前を世界に発信出来るものだと、検察・法務省の鉄面皮には、今更ながら呆れる。
「日本では自白しないと保釈はされないのですか」なんて質問に答えたところを読んだが、まず保釈はされないね。
大体、疑いを持った警察と検察が取り調べを始めたならば、自白するまで取り調べは続く。保釈どころの騒ぎじゃない。1カ月だろうが、半年だろうが、身柄を人質として自白させるのが日本だ。
それが日本司法だ。検察が、あらゆる実権を握る日本司法の現実だが、世界に向けたQ&Aでは、もちろん「そんなことはありません」と、平然と書いている。もちろん、人質司法などは無いとも書いていて、良くもまあ、こんなことを書いて恥ずかしくないものだとも呆れるわ。
もっとも、こんなQ&Aを書いて恥ずかしいと思う感覚があるならば検察官など、やってやれないだろうけどね。