桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

政治家の資質

2020-01-10 | Weblog
安倍晋三総理大臣を筆頭として、法治国家である日本の政治家は、ほとんど法律に無知だ。
本来は、法治国家にあって法律を作る立場なのだから法律に精しくはなくとも、それなりに法律を認識し、国民を護り、暮らしを護るために必要な法律のことを、常に考えているべき存在だと思うが、今度のゴーン事件では、共産党の志位委員長までもが法律に無理解であることを晒してしまった。
まあ志位さんは訂正したし、苦しい訂正ではあったが、森法務大臣に較べればマシだったろう。
森法務大臣です弁護士だよね。
「無実を裁判で証明しろ」なんて、どこから出て来る言葉なんだろね。
言い間違いだなんて、安倍晋三総理大臣の桜答弁や森友答弁と同じ嘘っぱち。弁護士でも、真面に弁護士業をしてない政治屋さんだから、こんな言葉が出るんだよね。
裁判は検察が有罪を証明する場所であり、被告が無実を証明する場所じゃないことなど、裁判のイロハのイでしょ。
森法務大臣の言葉は本音。これが日本司法の本質、本音だよね。
俺たちは日本司法の人権感覚の欠如で冤罪を背負わされたが、何とか政治家に冤罪を防ぐ法律を制定して欲しいと願ってる。
森法務大臣にも検察の色に染まらないで、日本司法に人権感覚を取り戻す力になって欲しいと願うばかりだ。