桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

裁判

2017-08-31 | Weblog
昨日は裁判だった。
証拠開示に対する地裁決定が高裁でも決着したことから、地裁での裁判官交代で更新手続きとして陳述が行われた。
被告の県と国は陳述を行わなかったので、原告側だけの陳述だった。
俺は5分ほどの短い陳述だったけども、洪水で倉庫から証拠品が流失したなどとする警察の主張を鵜呑みにする裁判官を目の前にすると、こういう裁判官が冤罪作りを助長するのだ!との怒りや悔しさが湧いて来てしまえば、2度ほど、絶句する思いになった。
窓ガラスが破損して証拠品が流失したとした弁解が、窓ガラス破損は見ていないとする警察官の答弁書で嘘と判っても、咎めもなく証拠開示しないで進む裁判。
日本の裁判システムは狂っている。
法治国家の法廷で嘘がまかり通つて良いものか!
怒りは収まらない。