桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

一応、祝!

2017-08-15 | Weblog
阿部慎之助が2千本安打を達成した。巨人では5人目。歴代では通算49人目だ。
俺は阿部慎之助に厳しい。
何よりもプロ意識が感じられない、あの腹、あの身体が許せないからだ。
スポーツ報知はじめ、各紙のスポーツ欄でも阿部慎之助の2千本安打を讃えるし、その野球一筋の人となりを称えるが、俺は、どうしても素直に称賛を読めない。
もちろん、阿部慎之助が野球選手として努力したろうことは認めるし、その人となりも野球界で信頼されているのだろうことも認めるが、どう考えても、あの腹はプロ意識の欠如としか思えないからだ。相撲取り並んでも見劣りしないだろう、あのユニホームを通しても目立つ腹には、残念ながら努力や精進の姿を見ることは出来ない。
中央大学からドラフト1位で巨人に入団会見した当時の阿部慎之助は、強肩強打、かつ捕手としては走れる選手だった。それが何時の間にか、自ら鈍足と語る選手になってしまった。なぜだ慎之助!残念というか、腹立つ思いになったしまう。
阿部慎之助が、あの腹にならなかっらば、とっくの昔に2千本安打を打っていたろうし、違う巨人になっていたろうと思うからこそ、俺は阿部慎之助に厳しく批判してしまう。
もし長嶋茂雄や王貞治のように打撃技術の努力だけではなく、野球選手たる走攻守に努力したならば、あの身体にはならない。そして、そうした身体を維持する姿勢は巨人全体の選手に努力の意識を生み出しただろう。今の巨人に欠けるものは、阿部慎之助が倦みだしていないだろうか。それだけ影響力があり、力を持った選手が阿部慎之助だ!と思うからこそ、俺は批判する。
しかし、巨人では5人目の2千本安打。素晴らしい選手だ。もの残り少ない選手生活だろうが、広島カープの新井貴浩のように走攻守で若手の鏡となって欲しいなぁ。