桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

強者どもの夢の跡

2017-04-23 | Weblog



昨日は中尊寺などの観光をした。
これまでも一関市や盛岡に来ていたが、闘いの中でのことだから観光をする気分にはならなかった。その闘いも国賠裁判は続いているが、もう自由にして良い思いになった。
何かで地方へ行ったならば、必ず近くの名所旧跡を訪ねることにしての中尊寺だ。
俺には芭蕉が「強者」の歴史的人物だが、その芭蕉が草木に埋もれた藤原栄華の古跡を見ていたのだと考え、人間の歴史とは何だろうか!との思いになったなあ。
毛越寺の広大な遺跡や中尊寺の金堂は、東北に栄えた藤原文化の華やかさを十二分に教えてくれた。
でも、俺には弁慶の墓の無造作感。義経最期の高舘の寂しさが感慨だったなあ。
丁度、桜が満開だった。