桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

入学式

2017-04-10 | Weblog
今朝、起きてカーテンを開けたらば、前の家も隣も、その隣の家も車が揃ってある。我が家は起きるのが遅いし、日曜日以外は、どの家も出勤していて車がない。思わず「車があるよ❓今日は日曜日か❓」と言った。でも、月曜日だ。
あれこれをした後にゴミ出しに玄関を出たらば、向かいの家から旦那さんがゴミ袋3個を持って出て行った。お向かいの旦那は仙台に単身赴任。「今日は、今から仙台か」と思ってゴミ置き場に向かうと、左手の玄関が空いて学生服の子供が出て来た。
まだ小学生と思っていた子供の学生服!入学式、だから車がある、!瞬時に繋がり、家を出て来たご両親に「おめでとうございます!」を言い、ゴミ置き場から戻る片手にも言葉を掛けて戻ったが、何だか俺までが嬉しい気分になった。
この場所に住んで良かったと思うのは小さな子供がいることだった。両隣、前、その隣など、何軒もに子供がいて声を聴くたびに嬉しい気分になるのが、本当に有り難い。
もう俺の入学式は忘れてしまったが、あれから55年、人生は楽しかった。頑張れ、子供たち!の朝だった。