桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

皆が驚く

2017-03-26 | Weblog
籠池さんの証人喚問以来、その評価に喧しいテレビや新聞だが、敵味方というか、安倍晋三の飲み仲間かどうかで、はっきりと違いがある。
片や偽証罪、片や制約なし。何を語ったとて、比較にならない。
それは、まあ勝手にさせるとして、俺が驚くのは官僚と呼ばれる連中の傲慢さだ。
国会議員が国政調査権として8億円も値引きして国民の財産を売り払いながら、その経過を問われたり、担当者への調査を求めてたりしても拒否していることだ。
当たり前だが国有地は財務省の物ではない。それなのに処分経過を明らかにしないなんて許されるはずがない。これが民進党政権だったらば、自民党や公明党は、今と同じ態度でいるだろうか?
良く「民主党時代の失敗を繰り返すな」とかいう人たちがいるけども、あれは民主党としれだったろうか?
自民党や公明党と利害関係を濃く維持して天下りや税金の旨みを享受した官僚体質が、民主党政権に協力しなかったからの、あれこれの問題だったのではなかろうか。
もちろん、官僚の協力無しに政治を行えなかった未熟な政党だったとは言えるだろうが、民主党政権は民主党政権なりにやったと評価して良いはずだ。悪し様に言うのは、自民党政治である官僚中心の、なあなあ政治が政治だと思い込む人でしかないと、俺は思っている。
警察や検察、裁判官も公務員。日本は公務員が保持していた倫理が、世界に誇る日本を作ったと思うが、今や公務員の倫理など、地に堕ちて腐り果てた。1首相に阿た、官僚どもの国会答弁を思うと、この国は革命を必要としていると思うよ。