桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

いやはや

2017-03-01 | Weblog
東京高裁で決定があったことは書いたが、腐れ検察は最高裁に抗告したらしい。まあ税金は使い放題。時間も有り余ってる検察の指揮下にある法務省訴訟局だ。あり得るとは思ったけど、あったねぇ。
検察は腐ってるし、司法試験に合格するという意味でのみ頭が良い連中が揃っているから、そいつらが屁理屈を捻り出したらば、閻魔大王も驚くよ。
警察や検察が作成する調書は、何だかだ判らないけど、裁判では人を殺す価値を与えられている。改ざんは自由。好き勝手に書くことが出来る書類なのに、それが死刑判決の根拠になるのは納得出来ないが、でも、現実だ。自白調書と言われる調書が作られたならば、いかに無実と訴えようが通らない。殺される覚悟をするしかない。
俺たちの布川事件でも、だから無実を証すまでに44年も掛かったのだ。
無実の判決があつても、常に自分が正しいと偏った頭の良さを褒めそやさて育ち、間違いを認めない腐れ検察に就職した連中は、絶対に無罪判決も認めない。今でも布川事件は櫻井と杉山が犯人だと主張してるよ。ホントに腐った頭の持ち主ばかりだよ。
国賠裁判では、杉山の録音テープを証拠開示しろと裁判所は決定した。だって、人を死刑にする証拠になる警察調書に「先日、録音テープを使った調べのときに話した云々」とあるんだよ?
ならば、その調書を作った以前に録音テープがあるのは当たり前だろうに、腐れ頭は「存在しない」として、高裁の判断にも逆らって最高裁に異議を申し立てるんだって。
狂ってるよね。この異議に掛かる時間と経費は税金だよ!
袴田事件でも理不尽な抵抗が続いているけど、そろそろ日本も、こんな検察の犯罪的行為を罰しなくてはダメだよね。

人間の質

2017-03-01 | Weblog
昔の日本人は、何よりも誠実であり、嘘を言わないことが人間としての基本である生き方をしていた。
誰かのために命を投げ出す意味での武士道は好きじやないが、誠に生きるという意味での武士道は素晴らしいと思う。
昔は気骨を感じる人間が、どこの世界にも存在したものだが、今や、あらゆる世界が茶坊主の集まりのようになってしまった。
今日も不用意にNHKのチャンネルに回してしまったらば、唇を歪めた見るに耐えない麻生と、質問者を誑かす回答しかしない安倍を見てしまった。
アメリカのブッシュ元大統領は、トランプ大統領に対して、マスコミは民主主義に欠かせない存在だ!と批判したそうだが、森友学園問題始め、嘘しか言わない不誠実な安倍を、誰も批判しない日本は異常過ぎる。
森友学園の幼稚園生徒が、安倍首相頑張れ!と連呼する映像は、あれが北朝鮮ならば日本マスコミは口を揃えて異様、異常とはやし立てるのではなかろうか。
実に気持ちの悪い日本になったものだ。