桜井昌司『獄外記』

布川事件というえん罪を背負って44年。その異常な体験をしたからこそ、感じられるもの、判るものがあるようです。

何時の間にか

2012-08-27 | Weblog
暫く、週刊ポストを読んでいた。検察の問題と創価学会のことが連載されていたからだ。
創価学会の初代からの歴史を描いた「化城の人」は、1部が終わった感じで連載がなくなり、もう1ヶ月以上だが、再開される気配はない。
一方、検察の歴史を描き、その問題を書いていた連載は、何だか判らないところで、突然のように終わった。
片や、莫大な宗教資金をバックに広告や印刷と言う金銭面で、今やマスコミに対する影響力は大変なモノがある創価学会。片や、絶大な権力を持ってマスコミを制圧する検察庁。両方の連載ともに、何らかの力で終わらせられたのではないかと、そんなことを思うが、果たしてどうだろうか。

恥ずかし気もなく

2012-08-27 | Weblog
京セラの稲盛和夫と言えば、功なり、名を挙げた人物だ。先般は、破産状態の日航に行って再建したと、また崇められているが、この稲盛の書籍の宣伝広告を電車で見た。
才より徳、利他、などと、見るのが恥ずかしいような言葉が「稲盛氏の経営哲学」として書かれている。
銀行から借りていた金を「債権放棄させ」、新たな資金を借り、国策的に営業していた赤字路線を切り、経営費用の削除として必要以上の人員を整理解雇すれば、誰でも経営再建など可能だろう。
この稲盛氏、再建に絡んで資金を日航に投資して、ちゃっかりと利益を得ていたそうだ。働きたいと思う人の首を切り、自分は密かに何十億もの利益を得ておいて、徳とか利他とか、良く言えるものだと呆れ返るよね。



2012-08-27 | Weblog
一昨日、福島へ行く前に、病院によって義父と会った。
この数日間に、また病状は進んだと聞いていたが、確かに弱っていて、もう余り動けなくなていた。
「参った、食べられなくなって」と言い、俺が手に触れたらば「浮腫んだかなあ」と言う。そして、また「食べられないんだ」と言って悲しげな眼をした。
俺が、涼しくなればとか、言葉を選んでいたらば、スーッ義父の右目から流れ涙が落ちた。
昨日、草刈りに行って、義母と草刈りや垣根狩りのことを話していたらば、「あんなにお喋りが、話せなくなってしまって」と、義父のことを言った。そして、横を向いた義母の目には涙が浮かんでいた。
どちらも、俺の心に刺さる辛い涙だった。

草刈り

2012-08-27 | Weblog
昨日は、連れ合いの実家に草刈に行った。
義父が元気だったときは、畑も庭も、草が伸びていたことはなかった。いつも綺麗になっていたが、このところ家の周りも畑にも草が伸びているのが気になっていた。で、昨日は草刈りに行った。
田の畔などを刈ったが、仕事でやっていた当時を思い出して楽しかった。
「草刈れば  チチロの宿を  奪いけり」
草を刈るは、もしかして季語だろうか?