夢鉄城の日記

模型・鉄道・旅に関係した事を中心にしています。

蒸気の車検 C57

2015-09-26 06:10:00 | 武蔵野三鷹工場
栗久里鉄道には2両のC57が在籍していますが、そのうちの1両は、ばんえつ物語旧色のセットの機関車です。これはジャンク扱いであったため、実際の購入価格は客車の値段であって、C57はおまけ品です。



文字通り購入時はほとんど動かなくて、かなりのお疲れ品かと思っていたので、整備もせずそのままの状態で時を経過していました。
このような状態なので、旧色ばんえつ物語はもう1両の門鉄デフが専属で牽引していました。その後ばんえつ物語の新色が入線して、門鉄デフがそちらの専属になったので、旧色のばんえつ物語は引退に近い状態になりました。



今回蒸気機関車の集中整備月間において、この動かないC57を修理して本線に復帰させることになり各部調整点検を行いました。
心臓部(モーター)や動輪の点検では特に問題がない事を確認。動輪と通電部分の磨きを入れ動輪の位相調整を行ったところ、元の製品の状態まで回復。



最大の難点は運転席側の加減リンクとエキセントリックロッドが欠損していることです。KATOショールームに在庫確認の電話を入れたところ、現在ロッドセット部品は欠品になっているとの回答でした。入荷も未定というのでここで完全復活の道が閉ざされた状態になりました。



このままの状態で動かすか、部品取りに回すか思案していた時に、D51ナメクジを再生した際に、不用になったロッドが部品箱にあったことを思い出し、このロッドが使えるのではないかと計測したところ、寸法がぴったりと合うことがわかりました。
早速C57に残っていたリターンクランクロッドに移植しようとしましたが、部品の切り離しは事故につながりそうなので、D51のリターンクランクとエキセントリックロッドをそのまま、C57動輪に組み込むことにしました。動輪の穴とリターンクランクピンが合うか、加減リンクがしっかりとモーションプレートに収まるのか、入ってもたわみが出ないかなど現物合わせの作業です。



旧製品のD51の大きさが功を奏したのか、KATO製のテンダー蒸気は統一部品なのかは不明ですが、きっちりと収まり回転も滑らかで、心配したロッドのたわみも出ませんでした。



その後テンダーの台車の集電板を磨き、傷みの出ているボディを再塗装して整備は終了しました。



コメント (2)
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