世界雑感☆新しい世界は日本から始まる☆

世界の激動を感じつつ、日本経済への応援メッセージを徒然に綴るページです。
ご訪問ありがとうございます。

【国連、本邦メディアの独立性に懸念を表明】「円安国家主席」に忖度の日本メディア①

2019-06-23 14:04:30 | 日本

 安倍首相に忖度?いえいえ、じつはそういうことばかりではないような・・・(?)

 報道によれば今月初旬、言論と表現の自由に関する国連の特別報告者デビッド・ケイ氏が、日本メディアは政府当局者の圧力にさらされ、独立性に懸念が残るとの報告書をまとめました。同氏は2016年に訪日し、翌年に報告書をまとめて勧告を行いました。今回はその続編としてその履行状況等を報告し、政府に対する勧告11項目のうち、放送番組の「政治的公平」などを定めた放送法4条の撤廃、平和的集会や抗議活動の保護などの9項目が履行されておらず、「政府はどんな場合もジャーナリストへの非難をやめるべきだ」としました。これに対して菅官房長官は5日の会見で「政府の丁寧な説明にもかかわらず、政府の立場が十分に反映されておらず、報告書の記述も不正確で根拠不明」と反論しています。その後、報道機関からの関連レポートなどを含め、この件のあらたな展開はないようですが・・・(?)

 こちらの記事などでもご紹介したように、日本の「報道の自由度ランキング」におけるランキングが、とくに安倍政権が始まって以降(2013~)は急落しています2012年は22位だったものが今年は67位とG7中で最低であるばかりか、この手のライバル?韓国(41位)には大きく引き離され、背後には、これまた似たようなメディア情勢下にある中国(177位)や北朝鮮(179位)が接近?してきています。

 国連の上記懸念、そしてこのラインキングの激落ちなどから判断すると、冒頭のようにこれは安倍首相率いる現政府が報道の自由への抑圧姿勢を強めたからだ、という解釈も成り立つのかもしれません。他方で政府には、公平な報道を!という口実の下、日本のジャーナリズムに対して、自分たちがしているように、もっと強力な権力者(?)への忖度をするよう求めている、とも感じるものです・・・っても、ではその権力者って、いったい誰?

 そのあたりについて以下、中国共産党支配層の役職名を日本に当てはめてみると分かりやすいと思います(同体制の批判にフォーカスするものではありません)。中国では首相(正式には国務院総理、現在は李克強[中国名リー・クーチアン]氏)の上に最高権力者である「国家主席」(正式には主席、現在は習近平[中国名シー・ジンピン]氏)がいるわけですが、日本の場合、「首相」は当然、安倍晋三氏になります。では「国家主席」に当たるのは?・・・って、ここのたとえでは「円安[中国名ユアン・アン?]」・・・って実在の人じゃありませんが・・・

 ということで、この国では、「安倍首相」よりもはるかに上位に当たる最高権力者「円安国家主席」が自身への礼賛を国民に対して強く要求し、それを感じ取った報道・・・はもちろん国会や経済界・学会等を含めた国民各層が同主席に対する忖度にいそしむ---と擬人化して考えると見えてくるものがあろうかと思っています。

(続く)

金融・投資(全般) ブログランキングへ


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 【日銀はインフレを起こさな... | トップ | 【日本の円安主席の地位、中... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日本」カテゴリの最新記事