今日からまた、父の看病(?)の為実家に帰る。呑気なダンナは「単身赴任みたいだね」と。この呑気さに心痛も救われる。それにしても誰もが通る道とは言え、この道筋はかなり厳しい。脳梗塞の症状で右手がやたらに動き点滴の管や鼻に入っている酸素の管などを抜こうとするので、その手を抑えるのが付き添いの主のつとめ。激しい動きの時には結構大変。無意識にあれだけの力が働くのだから凄い。赤ん坊のように手を握る力もかなりのもの。寝たままの状態なのにどうして? と思う。看護師さんに聞くと男性の力はやはり相当なもののようだ。男と女の違いは最後まであるのだな、と妙なところで感心させられた。さぁ、と自分に力を入れて今日からも頑張って来よう!
1週間前トルコから呑気に帰国したら、実家の父が危篤に陥っていた。彼は2年半前に胆管がんと診断され手術を受けたものの取り払うことが出来ずに療養生活を送っていた。高齢だし本人はしたい事は全てしたので思い残すことはない、と。だからと言うのも変だが家族としたら楽に感じていた。ただ、危篤状態になり見舞いに行き驚いた。起きているのと寝ているのでは大違いでやはりその時が来た、と思った。姉も私も早くに実家を離れ、母とのふたり暮らしが長い。その為、互いに頼り切ったふたりなので母のショックはかなり大きい。とは言っても気丈な人なので今のところは倒れそう、と言うほどでもなく頑張っている。危篤状態がいつまでなのかは見当もつかない。医師の考えも同様。生まれて来るのは簡単そう。でも死にゆくのは大変なようだ。