2023年8月2日 脚本家・山田太一さん

　山田太一さんが脚本を手掛けた古い作品を見ている。若い頃から活躍されていてかなりの数の作品があるようで。代表作は何？　”ふぞろいの林檎たち”だろうか。主人公たちと同年代だったので、当時はどっぷりとハマった。腐りたくなる彼らの気持ちもよく分かったし、友だちとも話題にした。今見ると若者の気持ちと親（大人）の気持ちも理解できる。老いたから当たり前ではあるが、山田さんはそれ以前にどちらの気持ちも分かっていたわけで、凡人との違いを感じる。ただ、気になったのは現代とは異なり、男尊女卑の精神が残っていて男が上で女は下が脚本内にも感じられるところ。時代が時代だったから仕方がないが、女側からすると何言ってんの！　と言いたくなる場面もある。男女雇用機会均等法も出来る前の話だからなー。女性も生きやすい時代になったんだなと今更だけど感じさせられた。