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リンリン・ダイアリー

ブースカがお話します。

2018年2月7日 映画・愛の渇き

2018-02-07 13:10:05 | Weblog

 浅丘ルリ子さんが三島文学に挑んだ作品。おどろおどろしい感じで一体何? と思いつつ観ていたらその世界に引き込まれた。観るまではそれが三島由紀夫のものだとは知らなかったが、知ってみればなるほどと。その中でも驚かされたのは未亡人である浅丘さんが心惹かれる若き園丁を演じていた石立鉄男さん。登場した時、菅田将暉さんかと見間違えた。表情や立ち姿がよく似ている。ヘアスタイルと印象的だったのは黒い瞳。日本人なら皆、瞳が黒いのは当たり前だが、つぶらな瞳の印象がうりふたつに思えた。作品の内容よりもそちらばかりが気になった。ラストシーンは如何にも三島文学らしいのだが、個人的には魅力を感じない。何故あんな終わり方なのか。あれこそが三島、と言われれば何も返せないが救いのある終い方はないものか。余談だが、当時浅丘さんは27歳。あれだけの妖艶さが出せるのは流石。今の同年代の女優には決して真似はできないだろうなー。