リンリン・ダイアリー

ブースカがお話します。

2016年6月15日 吉田修一・怒り

2016-06-15 17:16:46 | Weblog

 面白かった。映画化もされるそうだが、やっぱりねと思う。”悪人”同様、きっとヒット作になるだろう。殺人事件(凶器がナイフの)が絡んでいて血を見るのが苦手なので、映画は観ない。観たい気は充分にあるが、ちょっと難しいかな。キャストも渡辺謙さんは適役。この人の良さが分からないけど、この役は他に浮かばない。ウジウジした優柔不断な父。それを演じるにはピッタリ。その娘役がたぶん宮﨑あおいさん。幸薄で知能にも難あり。この役を彼女が? と思うが出来はどうか。この役をこの人が、と思ったのは他には妻夫木聡さん。ゲイで女性には興味がなく、そっち一筋。愛した男が行方不明になった時にはなりふり構わず探し回る。これは彼じゃなくてもーと思えた。殺人事件の加害者が誰なのか。その謎を解く内容だが、3人の身元が曖昧な男たちが登場する。謎めいた役柄が似合う、松山ケンイチさん、綾野剛さん、森山未來さん。この人たちが演じるなら、と映画には大いに魅かれる。原作者の吉田さんは元々映画通なのか。原作本として実に上手い。思い描かなかったラストだったし。最後に事件を起こす男子高校生も案外重要な役どころだけど、これは誰が演じているのだろう。血が怖い、と言いながらもこの映画を観たい気持ちは強い。


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