スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

表彰選手&第四部定理三〇証明

2008-01-19 19:28:18 | 競輪
 昨日,昨年の競輪の表彰選手が発表されましたので,ここで紹介しておきます。
 最優秀選手(MVP)は石川の小嶋敬二選手。昨年は競輪界の覇権を山崎選手と争い,どちらが選ばれてもおかしくないところですが,途中,怪我での欠場があったため,獲得賞金こそ山崎選手には及びませんでしたが,年間の平均競走得点と勝率では全選手の中で1位ですので,妥当なところでしょうか。GⅠは高松宮記念杯寛仁親王牌,GⅡは西王座戦,ほかに2月の四日市記念と7月の四日市記念でともに優勝しています。
 優秀選手賞は2名で,まず福島の伏見俊昭選手。これは何といっても競輪グランプリの優勝が評価されてのもの。このレースは賞金が高いので,獲得賞金もトップでした。ほかに福井記念で優勝しています。
 もうひとりは同じ福島の山崎芳仁選手。GⅠは競輪祭全日本選抜競輪,GⅡはふるさとダービー函館,ほかに川崎記念,いわき平記念,花月園記念と優勝していて,グレードレース6勝は全選手でトップ。獲得賞金も小嶋選手は上回りましたが,山崎選手は勝率がそれほど高くないのはやや意外でした。昨年は最優秀選手で,ひとつランクを落としてはいますが堂々の2年連続受賞になります。
 最優秀新人選手賞は福岡の北津留翼選手で文句なしの受賞。小松島記念松山記念で優勝していて,このカテゴリーの選手が記念競輪を2勝するというのは並大抵のことではありません。北津留選手は初受賞。
 特別敢闘選手賞は岩手の佐藤友和選手。有坂選手,飯嶋選手というGⅠウイナーを差し置いてということにはなりますが,年間を通しての活躍ということで考えれば,やはり佐藤選手が選ばれてしかるべきという気はします。GⅡの東王座戦,そして奈良記念小田原記念に優勝しています。佐藤選手も初受賞。
 このブログは競輪のみを扱って自転車競技は扱っていません。残る国際賞は競技関連ですので割愛します。
 
 第四部定理三〇はわりと容易に証明することができます。
 AとBがいて,この両者の本性に共通するXがあると仮定します。そしてBがこのXによってAにとっての悪であると仮定してみましょう。
 第四部定理八により,Aが何らかの悪を認識するとは,Aが自分自身のある悲しみを認識するということにほかなりません。そして第三部諸感情の定義三により,Aにとっての悲しみとは,Aが大なる完全性から小なる完全性へと移行するということです。したがって,AがBの本性のうちに含まれるXによってBを悪と認識するということは,このXによってAの完全性すなわち実在性が,大なる実在性から小なる実在性へと移行したということを意味することになります。
 ところで,最初の仮定によれば,このXは単にBの本性のうちにのみ属するのではなくて,Aの本性のうちにも含まれるということになっています。したがって,XがAを大なる実在性から小なる実在性へと移行させるのであれば,まさにAは,自分自身の本性のうちに含まれるようなあるものによって,大なる実在性から小なる実在性へと移行するということになるでしょう。しかし第三部定理七により,どんな個物もそれ自身の実在性を維持しあるいは向上させるという現実的本性を有するのですからこれは不条理です。よってこの場合には,BのうちにあるXによってBがAにとっての悪であるということはあり得ないということになります。そしてこれを一般的にいうならば,どんなものも,自分自身と共通の事柄によって悪であるということはあり得ないということになり,またこれを積極的にいい換えるならば,もしもあるものにとってある何かが悪であるならば,その何かはあるものにとって対立的である,すなわちそのあるもの自身の実在性を阻害するような何ものかであるということになるのです。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 王将戦&第四部定理三〇 | トップ | パーソナリー&共通概念の観点 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

競輪」カテゴリの最新記事