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スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

農林水産大臣賞典桜花賞&対象の限定

2025-03-20 17:45:23 | 地方競馬
 第71回桜花賞
 プラウドフレールの逃げになりました。2番手にツウエンティフォー。3番手はホーリーグレイルとリヴェルベロ。5番手にゼロアワー。6番手にエイシンマジョリカとモンゲーキララ。8番手にエスカティア。2馬身差で発馬後に寄られる不利があったイナダヒメ。3馬身差でウインハルモニアとフリーダム。4馬身差の最後尾にウィルシャインという隊列。ミドルペースでした。
 3コーナーでプラウドフレール,ツウエンティフォー,リヴェルベロの3頭が雁行に。コーナーの途中でツウエンティフォーが後退していき,直線の入口ではプラウドフレールとリヴェルベロの併走。インを回ったホーリーグレイルが直線でこの2頭の間に進路を取り,3頭の争い。余裕をもって逃げていたプラウドフレールがリヴェルベロを引き離すとホーリーグレイルの追い上げも許さず鮮やかに逃げ切って優勝。ホーリーグレイルが1馬身半差の2着でリヴェルベロは2馬身差で3着。
 優勝したプラウドフレールは前哨戦のユングフラウ賞に続く勝利で南関東重賞3連勝。ここは逃げに出た騎手の判断がよく,見た目以上の楽勝となりました。これで3歳牝馬の中でははっきりとトップに立ったとみていいと思います。レース内容からは距離の延長にも対応できるのではないでしょうか。母の父はネオユニヴァース。3代母がナイスレイズ。4つ上の半兄が一昨年去年のフジノウェーブ記念を連覇した現役のギャルダルでひとつ上の半姉が一昨年のローレル賞を勝っている現役のミスカッレーラ。Fleurはフランス語で花。
 騎乗した船橋の張田昂騎手はユングフラウ賞以来の南関東重賞10勝目。桜花賞は初勝利。管理している船橋の川島正一調教師は南関東重賞37勝目。桜花賞は初勝利。

 スピノザは自身が人間以外のものに対する感情affectusに触発されていたと告白しているのですから,一般に人間が人間以外のものに対して感情を抱くことがあることは理解していた筈です。もちろんそうしたことも意識した上で,感情論を論述しているのは確かだと思います。それなのに,全体的な感情論の中では,人間の人間以外に対する感情をあまりに低く見積もっているし,ときには無視さえしていると僕は感じます。
                       
 この考察の中でいった第四部定理四五で,憎しみodiumを人間の人間だけに対する憎しみに限定しているような場合は,僕にもその理由がよく分かります。第四部定理四五で善bonumであり得ないといわれている憎しみは,人間の人間に対する憎しみだけに限定されなければならないということは,考察の中でみたように事実なのであって,だから限定することには大きな意味があるからです。さらにいえば,その備考でスピノザが憎しみを人間に対する憎しみに限定するとわざわざいっているのは,人間以外のものに対する憎しみがあるということをスピノザが認めていることの証明にほかならないといえますから,こういう場合に,感情論の中で感情を人間に対する感情だけに限定して考察することは,意味があることであって,僕はそれに異議を申し立てることはしません。
 一方,必要以上に感情を人間に対する感情に限定している場面もいくつか見受けられます。ここではすでにみたことがある例として,第三部諸感情の定義二一の買いかぶりexistimatioという感情をみていきましょう。ここではスピノザはこの感情を,ある人間に対する愛amorのゆえに正当以上に感じることだと定義しています。しかし以前にこの感情について指摘したときにいったように,なぜこの感情をある人間に対する愛に限定しなければならないのかということが僕にはまったく理解できません。第三部諸感情の定義六にあるように,愛は外部の原因の観念を伴なった喜びLaetitia, concomitante idea causae externaeです。このとき外部の原因の観念というのを,人間の観念に限定する必要はまったくありません。これはスピノザも認めている筈で,人間は人間以外のものに対して愛という感情を抱くことはスピノザも肯定していると考えなければなりません。

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