スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

麋城賞&運動と位置

2008-05-23 18:38:47 | 競輪
 大垣記念の2日目優秀(動画)の麋城賞。麋城は「びじょう」と読み,大垣城の別名だそうです。
 Sは前田選手が取って迎え入れられた紫原選手の前受け。笠松選手が3番手,平原選手が4番手。周回中は競りはなく,4番手に山口選手,5番手に長塚選手で,広川選手が最後尾。しかし笠松選手が下げ,平原選手以下の番手がひとつずつ上がって,笠松選手が最後尾に。
 残り2周から笠松選手が上昇。長塚選手に蓋をするような形に。これはあるいは同じ中部の山口選手の援護だったでしょうか。長塚選手は外に出せないので,山口選手の内まで上がって競ることになりました。
 打鐘を過ぎて平原選手がようやく発進。ところがホームに入ったところで山口選手が落車。乗り上げて笠松選手も落車しました。平原選手の番手は難なく長塚選手。前で待っていた紫原選手が3番手に入り,前田選手も続いて小橋選手は5番手に。結局この態勢が変わることなくゴール。1着は平原選手で,2着に長塚選手,3着が紫原選手でした。
 先行1車ということで落ち着いて発進し,その後もペース駆けに持ち込んだ平原選手の快勝。平原選手の力をもってすればかなり楽なレースであったことでしょう。

 『デカルトの哲学原理』において,スピノザがゼノンの逆説,とくに第三の逆説に反論するとき,その方法はアトムの実在を否定する方法と別に,もうひとつあるのです。これは簡単にいうと,運動する物体とその位置に関する反証です。アトムの実在を否定する方の反論は,スピノザ自身の哲学に照らし合わせて考えてみた場合には,必ずしも有効であるとはいえない面があるという結論ですので,今度はこの運動と位置の関係の反論の方を詳しくみていくということにします。
           
 僕の考えではこの方法というのは,ゼノンによる第三の逆説の論理構成を,部分的に逆転させるような観点からなされています。まずこの論理構成のうち,第一のものは第二部自然学①公理一と同じなのですからこれを認めます。すなわち,物体は運動しているか静止しているかのどちらかです。次に,第四のものについて,これを一般的な公理の観点から認めることにします。したがって,物体がある位置にあるなら,その物体はその位置で静止しているということになるでしょう。
 ところで,この第四のものというのは,その主語と述語の順序を入れ替えたとしても,同様に成立しなければなりません。よって,この第四のものは,もしもある物体が静止しているならば,その物体はある位置にあるということを含意しているということになります。このように置き換えることについては,おそらく何の問題もないと思います。

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