スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

デイリー盃クイーン賞&打ち方

2021-12-02 19:08:07 | 地方競馬
 昨晩の第67回クイーン賞
 サルサディオーネが即座にハナへ。2番手にリネンファッション。3番手にはエリザベスタワーとデジマノハナとウェルドーン。6番手にダイアナブライト。7番手にハピネスマインドとプリティーチャンス。9番手にサルサレイアとディアリッキー。11番手にファイントリック。12番手にゴールデンヒーラーとナラ。大きく離れた最後尾にハナウタマジリ。かなり縦長の隊列になりました。最初の800mは47秒2の超ハイペース。
 直線の入口でサルサディオーネのリードは2馬身くらいに。ここまででサルサディオーネを追いかけた馬たちは苦しくなり,コーナーで内を回って上がってきたダイアナブライトが2番手に。ここからは2頭の優勝争い。ダイアナブライトは外に外にと走ろうとしたのでかなり馬場の外を走ることになりましたが,直線では一旦は開いたサルサディオーネとの差を徐々に詰めていき,フィニッシュ直前で差し切って優勝。逃げ粘ったサルサディオーネがクビ差で2着。道中はダイアナブライトの後ろに位置していたプリティーチャンスが5馬身差で3着。
 優勝した川崎のダイアナブライトは重賞初勝利。JRAでデビューして4勝。前走のレディスプレリュードで4着になったのを最後に川崎に転入。転入初戦で重賞を制覇しました。前走は4着といっても1秒4の差で,ここでは苦しいのではないかとみていました。超ハイペースで逃げたサルサディオーネが追い掛けてきたほかの有力馬を潰し,サルサディオーネ自身も最後にペースが祟って一杯になってしまったという展開に恵まれた面はありましたが,かなり荒い競馬で逃げれば強いサルサディオーネを差し切った上に,3着以下には大きな差をつけているのですから,それ相応の評価は必要かと思います。父はディープインパクト
 騎乗した大井の笹川翼騎手はデビューから8年8ヶ月で重賞初勝利。管理している川崎の内田勝義調教師は一昨年のマリーンカップ以来の重賞2勝目。

 デジタルに基づいて打っても,オカルトに依拠して打っても,結果的に打ち方は同じようになることがあるということは,第二部定理四〇備考二でスピノザがいっていることからも理解することができます。なぜならそこでは,比例数の問いに対する答えを出すために,第一種の認識cognitio primi generisに基づいて答えようと,第二種の認識cognitio secundi generisに基づいて答えようと,出てくる答えは同じになるということ,少なくとも同じ場合になり得るということがいわれているからです。このことは,暗記することを強く要請するような教育のあり方の問題に関連しているといえますが,ここではそれに関する事柄には言及しません。ここでは,直感に基づいて打つということはオカルトではなくデジタルな打ち方であるのだけれども,その打ち方が,結果的にオカルトに依拠した打ち方と同一になる場合があり得るということについては,スピノザの哲学からも肯定することができるという点を強調しておきます。
                                        
 一方,デジタルに基づいて打つからといって,それに基づけばだれでも一様な打ち方になるというものでもないという点にも気を付けておいてください。これは,デジタルに基づく,つまり第二種の認識に基づいて打つとしても,麻雀のようなゲームの場合には,どの合理性に基づいて第二種の認識を働かせるのかということは諸個人によって異なり得るからです。このゲームですでに説明した例でいえば,パイレーツがテンパイを果たしたときに,リーチを宣言するのも合理的だし,リーチを宣言しないのも合理的であるので,たとえデジタルに基づいて打ったとしても,あるプレイヤーはリーチを宣言し,別のプレイヤーはリーチを宣言しないという場合があり得るからです。こうしたことが各場面で生じ得るのですから,ふたりのデジタルに基づくプレイヤーが,あまりに異なる打ち方をしたとしても,それは驚くに値しないのです。そもそも麻雀というゲームについての根本的な考え方からして,得点は低くてもよいからとにかくスピード優先で得点の獲得を目指すのは合理的な考え方ですし,一方でスピードは遅くなってもなるべく多くの得点の獲得を目指すというのも合理的な考え方です。

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