スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

北京五輪日本応援競輪&難点

2007-04-21 20:07:43 | 競輪
 3日制のGⅢとして18日に決勝が争われた京王閣での北京オリンピック日本応援競輪(動画は中央のインターネット放送から開いたページの左下のレースダイジェストでご覧ください)。並びは前予想と違い,地元の浦山-川口が佐藤をマーク,南関東は小橋川-栗原-増田-三住の並びで結束し,4対3対2の3分戦でした。
 前受けとなったのは佐藤選手。中団が小橋川選手で後方から小林選手。残り2周のホームから小林選手が上昇を開始すると,小橋川選手もこのラインを追って上がっていきました。バックで小林選手が前に出ようとするところ,佐藤選手も踏んで,小林選手は叩けずに後退。インが少しもつれました。打鐘から小橋川選手が外を上がっていくと,佐藤選手が再び踏み出して先行。しかし浦川選手が離れたので,ホームでは小橋川選手が難なく佐藤選手の番手に入り,3番手は内に浦川選手,外に栗原選手で併走。後ろに置かれる形となった小林選手がバックから捲っていくと,前段に取りつきましたが3コーナー過ぎから小橋川選手がこれを牽制気味に発進し,小林選手は一杯。佐藤選手も必死に抵抗しましたが,直線では小橋川選手が抜け出して優勝。小橋川選手マークを外さなかった栗原選手が2着で,佐藤選手は3着でした。
 優勝した千葉の小橋川健一選手は競輪学校87期。まだS級1班に昇格したことがない選手で,S級ではFⅠも含めてこれが初優勝。4車ということで前に踏んでいったところ,うまく佐藤選手の番手に嵌ったという感じで,運がよかった気もしますが,積極性が功を奏したというところでしょうか。
 逆に佐藤選手は別ラインの自力選手に番手に入られるという最悪の展開。ここでは明らかに力量上位でしたがこれでは仕方ないでしょう。地元がついたということで突っ張り先行になったかもしれませんが,自分のことだけでいえば,引いて捲った方がよかったかもしれません。浦山選手はああも簡単に連携を外すようでは,佐藤選手の番手を主張すること自体がどうなのかなという気もします。

 明日はふるさとダービー観音寺が決勝です。並びですが,東は山崎-飯嶋と新田-兵藤の2ラインで,岐阜は加藤-山田,そして渡部-小倉-加倉の西国。加藤選手は自力はないでしょうから実質は3分戦でしょう。一応は小倉選手◎と渡部選手○から考えますが,山崎選手▲や新田選手△のラインでの決着もありそうです。

 これでスピノザの哲学において責任という概念を積極的に抽出してくる場合に生じる難点というのはすべて出揃ったのではないかと思います。しかし僕は一方で,責任というのはこうした仕方でなければ抽出できないと考えていますので,難点そのものについてはそれを解消するつもりはありません。そこでそれをまとめておくことだけしておきます。
 まず,責任というのは,その責任を負うべき人間が,その責任を負うべき行為の原因であったという観点から問われるものではありません。第一部定理三二により,その人間はその行為を自由意志によってなすのではなく,第一部定義七にいう強制によってなすのだからです。さらに責任は,ある損害(害悪)をもたらした原因として問われるのでもなく,むしろ害悪が生じたという観点からのみ問われるのです。これが最初の結果論です。
 次に,第三部定理五一により,責任は一般的な概念ではあり得ません。ですので,法とか道徳といった一般的な基準からは責任を問うということはできないということになります。
 最後に,人間は他者の感情を予測するということができません。したがって,他者に害悪を与えるある行為に,善意が伴っていようと悪意が付随していようと,そうしたこととは無関係に,単に他者が与えられた悲しみの大きさという観点でのみ,責任は問われるということになるのです。これがもうひとつ別の結果論になります。

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