スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

マイルグランプリ&責任の一般性

2007-04-18 22:37:04 | 地方競馬
 冷たい雨の中でのレースとなった第13回マイルグランプリ
 好発はサンキューウィン。これに外からナイキアディライトが競りかけ,どちらも譲らずに向正面へ。結果的にナイキアディライトの逃げとなったのですが,前半の800メートルは47秒1。いかに不良馬場とはいえ暴走ともいえるほどのハイペースでこれでは末がもちません。人気どころでは好位に控えていたコアレスタイムが3コーナーから進出。4コーナーではナイキアディライトに並びかけました。そしてこれをマークするように進出してきたのがフジノウェーブで,直線ではこちらがあっさりと抜け出しました。道中は最後方,直線の入口でもまだかなり後ろに位置していたアウスレーゼが大外からコアレスタイムを捕え,ぐんぐんとフジノウェーブを追ってきましたがクビまで迫ったところがゴール。フジノウェーブの優勝となっています。コアレスハンターとチョウサンタイガーにも迫られましたが3着はコアレスタイムが確保。4着にチョウサンタイガー,5着がコアレスハンターで,ナイキアディライトは11着に沈みました。
 優勝したフジノウェーブはこれで10連勝。前走の東京シティ盃に続いて南関東重賞連覇。大井の高橋三郎調教師もそれ以来。鞍上の御神本訓史騎手は前開催の京浜盃も制しています。詰め寄られはしたものの,自ら勝ちにいってのものでまずは危なげない勝利。今後はJRA勢を相手にどこまでやれるかでしょう。
 2着のアウスレーゼは展開が嵌った印象ですが,牝馬戦線では今期も活躍できそうです。
 コアレスタイムはここは適距離より長かったので,こんなペースになるならもう少し控えた方がよかったかもしれません。それでも力は見せてくれたと思います。
 ナイキアディライトは逃げるのがベストではありますが,何もあんなにむきになって競り合うことはなかったのではないかと思います。

 明日は朝日オープン五番勝負の第二局。先手となる阿久津五段の巻き返しに期待したいところです。

 明日から観音寺競輪場でGⅡのふるさとダービーが始まります。山崎選手と有坂選手が中心となりそうです。

 第三部定理五一からによれば,異なった人間が同一の事柄から異なった刺激を受けることができるのですから,ある人間がある事柄によって喜び,また別のある人間がその同じある事柄によって悲しむということがあり得るということになります。また,同じ人間が同じ事柄から,異なったときに異なった仕方で刺激を受けることがあるので,同じ人間が,あるときにはある事柄によって喜んだとしても,また別のときにはその同じ事柄によって逆に悲しむ場合もあり得るということになります。
 そして平行論からの帰結として,善悪というのは喜びと悲しみの感情そのものであるということですから,要するにある事柄が,ある人間にとっては善であるが別の人間にとっては悪であるということもあり得ますし,また,同じ事柄が,ある人間にとってあるときには善であるが別のときには悪であるということもあり得るということになります。
 責任という概念を積極的に抽出する場合には,責任という概念そのもののうちに善悪という価値を含ませるこの方法しかないと僕は考えますが,これでみるとこの方法からは,一般的な意味である行為には責任が伴うということはいえないということになります。ここでは善悪と法というものが無関係であるということを前提としていましたが,実際に法とか道徳というのはある一般的な規定ですので,この考え方ですと,法的責任とか道義的責任というのは,本当は問うことができないようなものだということになります。これはやはり難点のひとつといえるかもしれません。
コメント
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