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スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

東京湾カップ&意志と運動

2010-05-07 18:41:54 | 地方競馬
 1着馬には東京ダービーの優先出走権が与えられる第24回東京湾カップは,4日に好天の船橋競馬場で争われました。
 ここもナンテカがやや強引にハナを主張。外の2番手にマグニフィカ。ネオアサティス,ツクバソヴール,ボヘミアン,テラザクラウドといったあたりがその後ろを形成しました。ペース自体はハイペース。
 2番手追走のマグニフィカはかなり楽な感じで3コーナーでは先頭に並び掛け,直線入口では単独先頭。そのまま後ろとの差を広げていき直線半ばではセーフティーリード。結局,5馬身という大きな差をつけての圧勝となりました。2着は4頭による接戦で,中団からよく伸びたブンブイチドウが確保。わずかの差でテラザクラウドが3着。
 優勝したマグニフィカは昨年6月のデビューから4連勝。その後,強敵相手に連敗して休養に入っていました。早熟であったのかと思わせましたが,この勝ち方ですから,当時は体調面に問題があり,立ち直っていたということなのでしょう。本番でも期待させるだけの内容であったと思います。スムーズにレースを進められたのもよかったのでしょう。父は2004年のJRA賞年度代表馬のゼンノロブロイ
 騎乗した船橋の石崎駿騎手は2008年8月のスパーキングサマーカップ以来となる久々の南関東重賞制覇。東京湾カップは初優勝。管理している船橋の川島正行調教師はこのレース4勝目です。

 人間が排尿という運動を我慢しているときに,その人間の身体のうちにはどのような運動が生じていて,またその同じ人間の精神のうちにはどのような思惟作用が生じているのかということがこれで明らかになりました。ところで,このことは,今回の考察とセットであるともいえる第三部定理二ともかなり関係してきます。このことは,第三部定理二が正しいということをそれ自体で確証できるわけではありませんが,一方で,この定理が誤っている,なかんずく人間は自分自身の精神の力,とくに意志作用によって自分の身体をある運動に決定できるということを主張しようとする際の,論理の立て方にはおかしなところがあるということを示していると思えるからです。
 すでに明らかになったように,排尿を我慢する意志作用というのは,自分の身体が排尿を我慢していることの観念の肯定です。しかるにもしも人間の意志が自分の身体をある運動に決定し得ると主張するならば,この肯定によって身体は排尿を我慢するような運動をなすといわなければなりません。しかしもしもそう主張することが可能であるならば,これとは逆のこともまた主張し得るということになります。すなわち,人間の身体が排尿という運動を我慢しているから,このことを肯定するような意志作用がその人間の精神のうちに生じてくるということもできる筈です。実際に僕たちの精神のうちにこの意志作用が生じるのは,現実的に自分の身体がこの運動をしている場合に限られているからです。
 もちろん第三部定理二自体が示していますように,これらの主張はどちらも正しいものではありません。身体が排尿を我慢する運動と,排尿を我慢することを自分の身体に対して肯定する意志作用は,平行論における同一個体なのであって,一方が他方の,また他方が一方の,原因であったり結果であったりするわけではないからです。しかし少なくとも意志と運動とをこのような経験的観点から反省的に観察するだけで,意志が身体を運動に決定し得るという論理を立てることはできないということは明らかになっていると思います。
コメント
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