スピノザの『エチカ』と趣味のブログ

スピノザの『エチカ』について僕が考えていることと,趣味である将棋・競馬・競輪などについて綴るブログです。

福ノ井賞&第三部定理二

2008-08-24 19:23:00 | 競輪
 ふるさとダービー2日目のメインは,初日特選3レースの上位3選手,計9名による福ノ井賞でした。
 前受けは小嶋選手。中団は平原選手で後方に金沢選手という周回。残り2周のホームから上昇した金沢選手,一旦は平原選手に蓋をして,バックで小嶋選手に並びかけ,打鐘では先頭に立ちました。しかしここから平原選手が巻き返し,ホームでは金沢選手を叩いて先行。長塚選手は山口選手の後ろにスイッチしました。バックから小嶋選手が捲り発進。これを後閑選手が牽制すると,小嶋選手はやや外に浮きました。この開いたところを浜口選手-小倉選手で突き抜け,そのままワンツー。小嶋選手も立て直して迫りましたが,逃げた平原選手が3着に残りました。
 ホームで先行争い,また長塚選手もすぐに切り替えていたので,後方からになった小嶋選手には展開が向いたと思います。後閑選手のブロックが強烈で自身は失速してしまいましたが,後ろのふたりで突き抜けていますので,これがなければあるいは勝てていたかもしれません。1着の浜口選手は調子がよいように思えます。

 スピノザの哲学における観念論,実在論,また感情論については,これまでその基礎的な部分を考察してきました。しかし,スピノザの哲学を先行するデカルトRené Descartesの哲学からはっきりと分かつもの,また,スピノザの哲学をスピノザの哲学たらしめる固有の原理は,第一にはやはり平行論であるということに落ち着くのではないかと思います。そこで今回は,この平行論について,より詳細に考えていくということにします。
          
 『エチカ』における平行論は,まず第二部定理七で明示されます。しかしこれについては,かつて第二部定理一三備考の一文というのをテーマとして設定した際に,その論理的な部分に関してはある程度まで考察してありますし,そこで求めた結論については,僕は今でも同じように考えています。もちろんそのときは,直接的に平行論というのを扱ったわけではなく,すべてのものが精神animataを有するということをどのように理解するべきなのかを探求したわけで,単純に平行論ということだけに的を絞るならば,さらに詳しい考察というのが可能であるとは思います。しかし今回は,それとは別の方面から平行論について考えてみたいという思いが僕にはありますので,第三部定理二をテーマとして設定するということにします。
 「身体が精神を思惟するように決定することはできないし,また精神が身体を運動ないし静止に,あるいは他のあること(もしそうしたことがあるならば)をするように決定することもできない」。
コメント
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